神戸放送局

2009年8月10日 19時51分更新

避難途中で流され不明に

亡くなったり、行方不明になったりした人は、川沿いの地域で、突然の流れに巻き込まれたケースが多いことがわかりました。

佐用町では中心部に佐用川が流れています。
佐用川沿いでは、高齢の女性など5人が亡くなっています。

さらに、佐用町によりますと町の外れにある幕山川の付近でも6人が行方不明になっているということです。
6人のうち何人かは、幕山川と平行して走る用水路で流されたと見られています。
この用水路、普段の水かさは10センチほどしかありませんが、当時は濁流であふれていました。
行方不明になった人たちは、住んでいた町営住宅から、幕山川の橋を渡り、用水路を横切って避難所の小学校に向かいました。
避難勧告が出されて、一斉に避難していたといいます。

しかし、当時周囲の道路は冠水し人の腰のあたりまで水かさがありました。
濁流の中、必死に避難しようとして用水路に気づかず、流されたものと見られています。
この用水路の下流では、高校2年生の女子生徒が亡くなっているのが見つかりました。
避難経路に問題はなかったのか、佐用町では、今後、詳しく調べることにしています。