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ホームに女性ファン2千人…球児・原辰徳の甲子園

スポーツ報道写真館「時空を旅する」

原辰徳(クリックで拡大)

 夏の甲子園大会が開幕した。今年もまた、高校球児たちの熱い戦いが続く。今から34年前、1975(昭和50)年も暑い夏だった。写真を見れば一目瞭然。8月2日、神奈川代表の東海大相模高ナインは午後5時22分発の新幹線こだま号に乗るため、小田原駅下りホームで列車の到着を待っていたが、ホームはご覧の有り様。原辰徳選手(2年)目当てに、実に2000人もの女性ファンが押し寄せたのだ。

 当時の新聞によると、原選手は5人の警察官にガードされて1号車に乗り込んだが、この手のフィーバーにはすっかり慣れた口調で、「優勝旗を持って帰ります」と落ち着いたもの。対照的だったのは警備に駆けつけた駅員・警察官で、「いやあ、参った。話には聞いていたけど、こんなにすごいとは。もう勘弁してください。疲れ果てました」「優勝旗を持って凱旋する際は、どうか他の駅で降りてほしいものです」などと、悲鳴を連発したという。

 ちなみにこの日、ナインは相模原市内の学校からバスに分乗。小田原駅には列車出発の1時間前に到着していたが、この時点ですでにホーム上には1000人以上の原親衛隊が集結。ホームでの待機は危険を伴うとの判断から、列車進入の直前までバスの車内に缶詰め状態になっていたという。

 この夏、優勝候補の一角に挙げられていた東海大相模高は、1、2回戦を順調に突破したが、埼玉代表の上尾高に4−5で惜敗。8強止まりで涙をのみ、悲願達成とはならなかった。歳月は流れ、原選手は巨人軍監督として奮闘中。今春行われたワールド・ベースボール・クラシックでは日本代表の監督として世界一にまで上り詰めた。甲子園の正統派アイドルスターが、今や日本球界を牽引する実力者にまで成長したのだから、大したものだ。

ZAKZAK 2009/08/10

原辰徳

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