2009年8月9日20時32分
麻生首相は9日、長崎市での長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典でのあいさつで、「64年前、長崎の方々は原子爆弾によって筆舌に尽くしがたい苦しみを経験された。7万ともいわれる尊い生命が一瞬にして失われた」と原爆による惨禍を振り返った。
だが、「一命をとりとめた方も、癒やすことのできない傷跡を残すこととなられました」と述べる際、「傷跡」を「きずあと」ではなく、「しょうせき」と読んだ。
社民党の福島党首は同日の長崎市での記者会見で「追悼式は格別な場所。特に長崎は『祈りの平和祈念式典』と言われている。『傷跡』を『しょうせき』と言われ、意味が分からない」と批判した。