2009年8月10日12時49分
【北京=坂尻顕吾】中国・新華社通信は10日、新疆(しんきょう)ウイグル自治区で航空機がハイジャックされたと9日夜に速報した事件について、アフガニスタンの航空機に爆弾が仕掛けられたとの情報があり、中国航空当局が区都ウルムチへの着陸を拒否したと伝え、事実上修正した。同機は引き返し、アフガン南部カンダハルの空港に無事着陸したという。
同通信はアフガン空港関係者の話として、機材故障のため、アフガン側に引き返したとの見方も伝えた。同機はアフガンのカム航空が運航するボーイング767型機で、中国人5人を含む約200人の乗客が乗っていた。カム航空にとってアフガンの首都カブールからウルムチに向かう初飛行だった9日、中国側に爆弾情報が寄せられたという。
一方、カム航空幹部は、航空機がカンダハルに引き返したことについて「カブールの悪天候のため」と説明した。