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資源獲得戦争、韓国は中国に4戦全敗(下)

 これに比べ、韓国はまず財源面で劣る。韓国石油公社は今年、新規探査鉱区の確保費用として、昨年の2倍の8兆8000億ウォン(約7000億円)を確保したが、これはシノペックがアダックス1社を買収するのに投じた費用にすぎない。韓国鉱物資源公社が今年、海外資源に関する情報収集、開発に使える予算は2700億ウォン(約210億円)にすぎない。

 専門家は韓国が資金力だけでなく、戦略面でも中国に押されていると指摘する。中国は反米感情が強いイランやベネズエラ、西側国家の影響力が弱いアフリカなど政治的な「すき間地域」を集中的に攻略している。例えば、開発度が低い新興国に借款を供与する代わり、資源開発の優先権を確保するなどさまざまな戦略を駆使している。

 これに対し、韓国は資源供給元が一部の国や地域に偏っており、国際競争力を備えた大規模な資源開発会社もない。戦略を立てる専門人材も不足している。韓国の資源開発専門人材は800人程度で、中国石油天然ガス(CNPC)の研究開発要員(2万2000人)の4%にすぎない。

◆経済成長の潜在性低下に懸念

 専門家は中国が資源確保のペースを加速するほど、資源価格が上昇し、同時に韓国が資源を確保できる機会が減ると指摘する。2000年に中国の原油輸入量が前年比92%増加した際、ドバイ原油は同52%上昇した。今年は中国が銅を大量に輸入した結果、銅価格は昨年末に比べ63%急騰した。

 現代経済研究院のキム・ピルス研究員は「エネルギーの自主開発率が5.7%と低い韓国は、中国の資源先取りによる原材料価格上昇で大きな打撃を受けることになる。韓国が確保したい石油、鉄鉱石、無煙炭など6つの戦略鉱物は、中国が確保しようとしている資源と大部分が重複しており、激しい競争が避けられない」と指摘した。

 専門家は韓国経済が比較的早く回復していることから、今こそ個別企業任せではなく、国が資源確保を支援すべき時期が来ていると主張する。

 エネルギー経済研究院のチョン・ウジン資源開発室長は「鉱区開発と権益確保などさまざまなアプローチが必要で、韓国が強みを持つ石油精製施設などプラント事業と資源開発を結び付ける案も検討する必要がある。中央アジアなど中国に対するけん制心理が高い地域を攻略するのも良い方法だ」と提言した。

 韓国鉱物資源公社の金信鍾(キム・シンジョン)社長は「石油、銅など主要鉱物以外に希少鉱物資源を早期に確保するすき間戦略も必要だ」と述べた。

金承範(キム・スンボム)記者

パク・スチャン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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