┃ コラム 「社会人五年目突入間近の幸福と憂鬱」
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┃ 清水有高 2005/4/10
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今でも覚えているのですが、東京支社設立の仕事を2ヶ月目でやることにな
り、いきなり滋賀県在住の私は新宿区に住むことになりました。それまで22年
間関西から(そのうち19年間が滋賀県)出たことが無い人間がいきなり新宿区
曙橋で一人暮らしです。
『じゃあ、片道切符で頑張れ(笑)』
果を出さないと帰れない。。。と思いました。東京支社といってもワンルーム
マンションです。そこに住んで仕事をしていました。住居兼オフィスです。そ
こから頑張って2002年に西新宿の15坪の雑居ビルに移ることが出来ました。
あまり綺麗なビルとはいえませんでしたが、何はともあれオフィスビルというこ
とが私には感動でした。エレベーターに乗るたびに感動していました。
そして、2004年に今のパークウェストに移転することが出来ました。13
階建ての綺麗なガラス張りの西新宿の高層ビル街の一角にあるビルの8階です。
なんとここはエレベーターが4つもあるのです!これは感動でした。親に見せて
も心配されないビルだ!!と感動したのを覚えています。ちなみに、毎朝私は
出社するたびに『エレベーターが四つもある!』と密かに感動しています。次
は丸ビルか六本木ヒルズかな??と一人で企んでいます。
文章にするとあっという間なのですが、大変なこともありました。お金の苦
労があったり、人に裏切られたり、体壊したり、親しい人と疎遠になったりと
色々です。
それでも最初に書いたように『続けてよかった』という想いは変わりません
。なぜかというと『継続は力なり』ということを最近実感しているからです。
1年間4,000時間近くも本気で勉強と仕事を繰り返していると明らかに力が
ついてくるからです。大学時代同じ時期に卒業をした人達と比べても仕事が出来
るようになりますし、出来るようになるとやはり楽しい。楽しいと結果が出てき
て更に頑張れる。この好循環にはまることが出来るのです。
まさにジョイアンドジョブ。楽しく一生懸命に仕事=ジョイブです。
しかし、、、そんな私にも後悔していることがあります。
それは『もっと成長できたはずだ』という後悔です。時代の流れ、と言うも
のもありますが、サイバーエージェントの藤田社長などは26歳で企業を上場さ
せています。一時期はかなり叩かれたサイバーエージェントですが、今では売
上げも増加で黒字決算で成長しています。彼は31歳です。ライブドアの堀江社
長も30歳前半です。他にも私の知り合いの社長で30歳前半で上場している社
長は結構います。彼らは億万長者です。
お金が全てではありません。しかし、全てではありませんが、お金で解決す
ることも奇麗事抜きで多い。少なくともお金があったほうが自分の信念と正義
を貫くことが出来るようになる範囲が広がるのです。
2005年の元旦。私は最近思いました。果たして今の頑張りだけであと4年
頑張れば彼らを追い抜くことが出来るのだろうか?
おそらく出来ないだろう。
それが結論でした。ベンチャー企業で働くものとしては珍しく、あまり上場
には興味がありません。ハードルの一つでしかないし、それが目的になるのは
ナンセンスだと思っています。『ああ、上場できるよね、資金調達も出来るか
らついでにしとこうか』くらいの意識で上場したい。
じゃあ、今をときめく30代前半の経営者に勝つというのはどういう基準なの
だろうか?利益や売上、資産というのはわかりやすい指標なので是非超えたい
のですが、より高く広い世界観が見れるようになっておきたい。経営者と社員
が見る世界は違いますし、一般的な収入の持ち主と億万長者、フリーターの見
る世界は広さも高さも違います。
30歳までに彼ら(サイバーエージェントの社長や、ライブドアの社長、他に
も知り合いの上場企業の経営者)に勝ちたい。それが今の私の目標の一つにな
りました。(それ以外にもビジネスマンとしても、個人としても100個以上あ
るのですが、それはまたの機会に。。。)それが目標になると、今までの努力
の質と量ではまったく足りない!!そう愕然として憂鬱になります。仕事の質
も、勉強も、意識も全てを変える必要があります。
本当に出来るのだろうか?ちょっと自分が信じられなくなることもありまし
た。なんせ今の私はスタートの時点で彼らに負けています。彼らは私と同年齢
のころは社長でした。私は社長ではありません。経営陣の一員ではありますが
、取締役の一人でしかありません。社長と取締役は天と地ほどの差があります
。
そんな憂鬱な私に希望の言葉が見つかりました。
HISグループ創業者の澤田秀雄さんの言葉です。
澤田さんの講演会に参加する機会があってお話を聞いていたのですが、
『上場なんてやろう、と決めたらやれちゃうよ』
『基本的にやろうと思ったらやれチャンだよ』
『途中で信じられなくなるから出来ないんだよ』
『澤田秀雄を超える、位のことを言ったら超えられるよ』
という話をされていたのです。澤田さんと言えば、スカイマークエアライン
ズを創業して航空業界に参入したり、格安旅行券のHISを立ち上げられたグ
ループ売上2,600億円の企業の創業者です。(ちなみにサイバーエージェン
トが267億円。ライブドアが308億円です。)
図々しい私は澤田さんに講演会が終わった後に話しかけました。
『じゃあ、澤田さんを超えるって思ったら超えられるんですか?』
図々しい若造に澤田さんは
『ああ、超えられるんじゃないかな?』
とお答え頂けました。
『じゃあ超えます!』
と即座に答えた私に澤田さんは笑顔で
『澤田を超えるくらいの気概を持てばいい』
と話していただいたので、私は勢いで
『澤田を超える!の清水で頑張ります!』
と無礼にも本人の目の前で呼び捨てにしてしまいました。(あの時は本当に
申し訳ありませんでした。)澤田さんは広い心をお持ちなのでおかげさまで無
礼者!と手打ちにされることはありませんでした。笑顔が少し引きつったので
ちょっと怒っていたかもしれません。。。。本当に申し訳ございませんでした
。
2001年にジョイブに入社してもうすぐ丸4年。今から4年後には私は30歳で
す
。それまでに高い目標をダントツで突破したい。無謀のように思えますが、20
01年の4年前、1997年のころ、私はただの田舎の大学1年生でした。更に
4年前の1993年は学校に反発していた中学2年生です。それがなんだかんだ
社会で頑張っています。そう考えると、2009年には澤田さんを超えていても
おかしくないし、2013年にはビルゲイツを超えていてもおかしくありません。
言うは易し
行なうは難し
です。
でも、
言うは易し
行なうは難し
思うは言うよりも易し
なのです。言うのは口を動かす必要がありますが、思うのは口すら動かさな
くてもいいのです。そして思えば何とかなるのです。そう思って社会人5年目
をスタートしようと思う今日この頃です。足元をしっかり見ながら今いる場所
で真剣に頑張りつつも高い目線を忘れずに頑張りたいものです。
みなさんもインターンであれ、正社員であれ最初の1ヵ月、最初の半年は凄
く大変に感じるかもしれません。それでも継続は力なり、を信じて真剣に頑張
ってみてください。必ず良い経験になりますよ。4年前は新卒だった清水有高
より。