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謙虚さは目標の高さから創られる

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┃ コラム 「謙虚さは目標の高さから創られる」
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┃             ジョイブ株式会社 取締役営業統括部部長 清水有高 2004/7/15
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『もうすぐテストで今勉強が大変なんだ』
『単位をとりすぎて講義をたくさん受けないと・・・』

 ということをとある大学生の方とお話をしていました。お昼ごは
んを食べながらその方とお話をしていたのですが、普通の大学生と
は少し違うところがあります。その人は早稲田大学の一年生なので
すが、現在33歳です。そして、とあるベンチャー企業の社長をされ
ているのです。売上は10億円近くあり、社員数も70人近くいる企業
です。ベンチャーでも十分大きな部類に入ります。

 社長業は学生の皆さんが思っている百万倍は大変です。経営者と
いうだけで大きな責任を持たされ、社員の誰よりも働き、それでい
て誰にもほめられない。そんな社長業を平日は朝から晩までやり、
土曜日と日曜日の日中はご結婚をされているので家族サービスをさ
れています。

 じゃあ、いつ勉強をするのか?全て夜間らしいです。それも、土
日はほとんど徹夜状態との事。経営者としてのプレッシャーに耐え
ながら、家族も持ち、そして大学生までやる。私は25歳の中では働
いているほうだと自負していましたが、この人はすごいな、と思い
ました。

 私もインターン時代にジョイブの取締役になり、滋賀県の滋賀県
立大学に東京から夜行バスで8時間かけて毎週1日通いながら週6
日間インターンとして仕事もするという離れ業をしていましたが、
この大学生社長には負ける!と素直に思いました。ちなみに、この
方は20才の時に起業をされ、もう社長業を13年間続けています。事
業も拡大させながら、さらに勉強まで。そのバイタリティはどこか
ら出てくるのでしょうか。

 もう一人、私が以前から尊敬している経営者の一人に『プロダク
ションアイジー http://www.production-ig.co.jp/』の石川光久
社長がいらっしゃいます。最近は日経新聞やNHKにも出演されて
いるのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、日本のアニ
メ製作会社の社長です。うる星やつら、機動警察パトレイバーとい
う有名漫画のアニメの製作から、最近はカンヌ映画祭にまで出展さ
れた

『イノセンス』
http://www.production-ig.co.jp/anime/innocence/

 などが有名です。カンヌ映画祭の今年の応募作品数は,約1300タ
イトルで、その中から18タイトルがオフィシャル・コンペティショ
ン部門にて過去アニメーションでノミネートされた作品は、「ダン
ボ」(1947)、「ピーター・パン」(1953)、「ファンタスティッ
ク・プラネット」(1973)、「シュレック」(2001)の4作品。こ
の高い競争率の中でアニメーションである「イノセンス」がノミネ
ートされたというのはすごい事です。ちなみに、ジョイブからイン
ターン生もご紹介させていただいていて、イノセンスの企画に活躍
していました。

■閑話休題■

 もし、その企画のインターン(東京勤務)に応募されたい方は
t-saiyo@joyb.co.jp 担当 清水有高宛
まで下記フォーマット送信ください。
-<切り取り>-----------------------------------------------
・お 名 前
・学 校 名
・学 年
・携帯電話
-<切り取り>-----------------------------------------------

 実はプロダクションアイジーは学生時代にジョイブともう一つ内
定を頂いていたところなのですが、その就職活動時代からたまにメ
ールのやり取りやお会いさせていただく時間をもらっています。N
HKや日経新聞にバンバン取り上げられているにもかかわらず、全
くいつもと雰囲気が変わりません。元々とても気さくな方なのです
が、あそこまでマスコミに取り上げられたり、世界各国から優れた
起業家を選び表彰する、国際的な起業家表彰制度「アントレプレナ
ー・オブ・ザ・イヤー」( EOY = Entrepreneur Of The Year )
の日本大会で優勝したりとしていると少しは傲慢になってしまいそ
うなものなのに・・・と思っていたのですが、全く変わらないので
す。いつ会っても気さくなまま。

 マスコミに取り上げられるとすぐに有頂天になり、天狗になり、
駄目になっていくベンチャー企業の社長を沢山見ているとわかるの
ですが、傲慢にならないというはとてもすごい事なのです。どうし
てなのだろうか・・・数ヶ月前から疑問に思っていたのですが、こ
の前の日経新聞の記事を読んでその謎が晴れました。とても小さな
記事だったのですが、そこには

 『カンヌ映画祭に出展して、私は世界の大きさを知った。出展し
ただけで日本では大騒ぎになっているけど、世界にはもっとすごい
クリエイターや映画監督、プロデューサーが沢山いる。私たち日本
のアニメももっと頑張らなければ・・・』

 という趣旨の文章が書かれていました。その文章からは喜びや浮
かれた気持ちなどは一切なく、引き締まった気持ちだけが伝わって
きました。気さくな中に仕事に対する真剣さと本気と危機感を感じ
させる石川社長ですが、世界のレベルを見たため、もっと頑張らな
ければと感じられらたようです。

 ほかにも、最近こんな若造にはもったいない出会いが沢山ありま
す。30代前半で株式公開・上場を実現された創業経営者の方々数人
と個別にお会いし、ありがたい事にお付き合いを始めさせて頂いて
いるのですが、その方達に『言われ飽きていると思うのですが、そ
の年で凄いですよね』というと、決まって『自分はぜんぜん凄いと
は思えない。もっとと頑張らなければ・・・』とお話をされます。
しかし、普通に考えれば30代前半で一般的なサラリーマンが稼ぐ生
涯賃金の何倍ものお金を手にして、マスコミにまで出ていたら凄い
と思って当然です。そんな人たちが、殆どそういうセリフを言われ
ます。

 冒頭に出た社長は20歳の頃から10億円の企業を経営しながら、家
では夫としての役目も果たされて、さらに大学にまで通われていま
す。プロダクションアイジーの石川社長は日本のアニメ業界をまだ
まだ上にあげようとされています。若くして株式公開を果たして経
済的に成功した方々ももっともっと・・・!と頑張られています。

 この方々に言えることは、仕事に対する姿勢や目的の違いはあれ
ど、全員『今の自分はマダマダだ』と思われていることです。しか
し、普通の基準で考えれば『もう充分でしょ??』と思うくらい頑
張っています。どうしてその人たちは『もう充分』と思わないのだ
ろうか、、そう考えた時に、その方々が持たれている目標の高さに
原因があると感じました。自分が目指す目標が高いため、今の自分
にぜんぜん満足がいかないのです。だから仕事に対する姿勢も厳し
くなり、勉強をしようという意欲も持ち、謙虚なのだと思います。

 『謙虚さは目標の高さから創られる』と実感しました。ここの謙
虚さとは『今の自分に対する満足度』『未来へのハングリー精神』
なども含まれます。単にへりくだったり、今の自分のレベルをさげ
すむだけならそれは謙虚ではなく『卑屈』なだけです。『向上心、
向学心を備えた慎ましさ』ある意味、どんなものよりもカッコいい
と思いませんか。

 そう考えると、今の学生にはモットモット頑張れよ!と語りたく
なります。

 ・時間がなくて忙しくてインターンシップが中々できない
・時間がなくてやりたいことの勉強ができない
・時間がなくて何をやればいいのかわからない・・・等等

 いろんな相談を受けます。私から見ると、彼らはどう見ても経営
者の方々と比べるととても『忙しい』とは思えない。にもかかわら
ず時間がないと言う。どうしてなのでしょうか。24時間は平等に存
在します。

 その反面、大学生でも、週4?6日をインターンシップに費やし、
勉強もしている学生は何人もいます。そんな学生たちを見ると将来
がとても頼もしくなります。でも、そんな頑張ってる大学生も、経
営者も、とても忙しそうに見えないのに時間がないという人たちも
時間は本当に平等なんです。

 時間がないと言う人たちは今一度、24時間を真剣に生きているの
か、活用しようとしているのか考えてみてください。100年近い人
生というマラソンで、どこまで進もうと考えているのか、山の手線
一周程度でいいのか、地球一周なのか、宇宙の果てまで行きたいの
か、、、その意識の違いが本当に人生の濃さを決定します。

 そこまで真剣に取り組む何かがわからない、と悩まれているので
あれば一度ジョイブに着てみてください。

 大学時代がコップ位の大きさの世界だとしたら、社会は東京ドー
ムの大きさ位規模が全く違います。しかし就職活動というのは、大
学時代に社会に入るところを想像して、学生に決断を求めているん
です。学生の立場からすると、コップ程の小さな世界にいるのだか
ら、実際これは難しいことです。そこでインターンシップをするこ
とによって、今いる世界から少し出て、少なからず社会の広さを知
ることができます。自分の将来がより想像しやすくなれると思いま
す。インターンシップを経験した人は、していない人に比べて、よ
り具体的に自分の夢をもつことができるし、大変さ喜びも含めて大
学生活では得られない経験を積むことができると思います。

 やりたいことが見つからなくても、インターンシップに限らず、
勉強であれ、恋愛であれ、アルバイトであれ、目の前にあることを
全力で取り組もうということです。よくやりたいことが見つかった
ら全力で取り組もうとしますが、それは順番が逆なのです。目の前
にあることを全力で死ぬ気で取り組んでいたら、やりたいことが見
つかるものです。死ぬ気で、というのは具体的には、1日24時間に
対して最低14?16時間近く取り組むことです。

 殆どの人が全力で取り組むことに対して尻込みしてしまい、自分
で「やる気が出ない」「大変そう」と決めてしまっています。やる
気を高めてくれる環境を、周りに期待しているのですが、それでは
上手くいかないと思います。人生というマラソンのゴールを決める
のも、そこに向かう努力をするのも結局自分です。自分が立ってい
る位置はここで、突然高いレベルにワープする事はありません。コ
ツコツと積み上げる、地道な作業を繰り返していくしかないと思い
ます。

 よく、面接をさせて頂いた学生さん達や大学の後輩、友人から

 『25歳で取締役、凄いね』
『何でそんなに頑張れるの?』
『どうしてそんなに突っ走るの??』

 といわれます。けど、私からしてみたら自分なんてぜんぜん凄く
ない。前述した先輩諸氏や、自分の会社の社長と比べたら、私なん
てマダマダどころか、ミジンコ以下です。また、自分の現段階での
最終目標からしても、今の自分がいかに力不足なのかも痛感(本当
に、痛いくらい感じています)しています。

 もしかしたら、自分が決めたゴールにはたどり着けないのかもし
れません。しかし、それ故にずっと成長し続けられる、ずっと頑張
っていける、そう考えるととても素敵なことです。皆さんも内定を
ゴールとせず、ガンガン突き進んでいってください。そして、それ
がわからない場合はお気軽にジョイブまでどうぞ。

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2004年7月15日 23:07に投稿されたエントリのページです。

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