18日午前9時20分ごろ、千葉市花見川区の花見川団地の住人から「女性が倒れている」と110番があった。5階建ての棟の2階踊り場に3階に住む洋服店員、豊田愛子さん(61)が血を流してあおむけに倒れており、現場で死亡が確認された。県警千葉北署は殺人事件として特別捜査班を設置。事件直後に若い女性を連れて、車で逃走する若い男が目撃されており、同署は男が関与した可能性があるとみて行方を追っている。
同署によると、豊田さんは首など数カ所を切られており、凶器らしい刃物などは見つかっていない。豊田さんは次女(22)と2人暮らしで、事件後、次女と連絡がつかなくなっているという。次女は今月、同署を訪れ、顔見知りの男からのストーカー被害を相談していた。
現場の隣の棟の住民によると、「助けて。まだ生きています」という女性の悲鳴が聞こえ、その直後、若い男が若い女性を連れて階段を駆け下り走り去ったという。男は背が高くやせ形で、30歳くらい。女性はピンクのシャツに短パン姿だったという。別の住民は、約10分にわたってドアをドンドンたたく音や男性の怒鳴り声を聞いたという。
豊田さんと家族ぐるみで付き合っていたという女性(48)は「とても明るく気さくで、トラブルを抱えるような人じゃない。私が入院した際も見舞いに来てくれた優しい人だった」と話した。
花見川団地は京成八千代台駅の南1~2キロに広がり、UR都市機構(旧日本住宅公団)が管理。賃貸・分譲合わせて約5000戸ある。【神足俊輔、中川聡子】
毎日新聞 2009年7月19日 東京朝刊