2009-08-07 宇宙飛行士の向井さんや毛利さんだって覚醒剤をやっている。
http://www.zakzak.co.jp/gei/200908/g2009080724.html
本当にここ最近の押尾学と酒井法子を巡る薬物報道とそのゴタゴタを見ていて吐き気がするほどウンザリしている。こんなにイライラするのはこういったクソなニュースの氾濫が、伊藤英明のマジックマッシュルーム事件と、力士の大麻事件以来続く、この国の民衆の薬物に関する知識の低さと、それから生まれる馬鹿さの表現としか思えないからだ。つまり、厚生労働省の「ダメ、ゼッタイ」政策という愚民育成政策と、たいした被害者もいない薬物汚染を徹底的に槍玉に挙げ、どうでもいい脅威や悪が蔓延っているかのように見せかける手口。そして、それを後援する正義の組織「麻薬・覚醒剤乱用防止センター」に膨大な予算が公営ギャンブルから補助事業費として支出され、天下りやら名目だけのポストになっているという事実がいつまでたっても報道されないということだ。09年春のWBの「絶対徴兵拒否宣言」で、モブ・ノリオは書いている「元NHK会長で、今年一月まで横綱審議委員会委員長だったあの海老沢勝二もセンターの役員だったのか、力士の大麻事件じゃさぞかし大変だったろうなあ」「理事長の森幸男って、元宮内庁次官なの?」「ほーYAHOOボランティアって詳しく書いてあるよ、このセンターの事業内容がDVD、啓発グッヅなどの販売って・・・ これだけのために競輪の財団・日本自動車振興会から1340、7769円ものお金を補助事業費として受け取ってるの?そのお金でダメ、ゼッタイ絆創膏やらTシャツやら作ったりしてるんや?」
役員名簿
http://www.dapc.or.jp/info/index.htm
そもそもダメ、ゼッタイとか言いながら覚醒剤は今でも風邪薬や喘息の薬としてそこら辺で売られている。wikiのエフェドリンの項目にはこう書かれている。
>フェニルエチルアミンとして、エフェドリンはアンフェタミンに類似した化学構造を持つ。違法ドラッグ製造者がメタンフェタミンを生成する際には、エフェドリンを前駆物質として使用する。
そして、宇宙飛行士の多くはNASAから宇宙酔いのための薬として、違法薬物そのものであるアンフェタミンが処方されている。(ちなみに、ダメ、ゼッタイHPにははっきりと「覚せい剤には、メタンフェタミンとアンフェタミンがある。」と書いてある)つまり、宇宙飛行士の向井千秋さんや毛利さんだって覚醒剤をやっているのだ。
http://www.jyoyaku.net/kanajyo/kusuri_nomumae/11-20/vol12.html
>宇宙酔いの防止のために、いろいろな研究がされています、薬としては、抗コリン剤(スコポラミンなど)や抗ヒスタミン(プロメタジン)と中枢神経興奮作用を示す薬剤(アンフェタミンやエフェドリン)の併用、オピオイド物質などが研究されているようです。いつの日か、この処方はスペースシャトルの宇宙飛行士がしようしたところ、その効果が・・・なんて書かれた薬が販売されるかもしれませんね。
・・・って、アンタ、そりゃただのNASA印のヒロポンじゃないか!!って突っ込みは置いておいて、本当に重大な副作用があって、やれば即死ならNASAは貴重な人材であり、正確な仕事を必要とする宇宙飛行士に覚醒剤なんか処方しないだろう。とはいっても、碌な睡眠も食事も取らず、連続して乱用すればすぐに幻覚や幻聴が出てくるのだが・・・ そしてそうなってしまえば、国家であっても薬の管理に失敗する。
http://wiredvision.jp/archives/200302/2003022001.html
>指揮官が彼らに与えたアドバイスは2つだけだった。「泣き言は止めろ。軍医のところに行って『行くか行かないか決める』薬をもらってこい」第 183航空団のハリー・シュミット少佐とウィリアム・アンバッチ少佐の2人がカナダの訓練部隊にレーザー誘導爆弾を誤投下して、カナダ軍兵士4人を死亡、 8人を負傷させるという事件が発生したのは、その1週間後だった。軍事裁判法第32条に従って、2人のパイロットを殺人・暴行・職務怠慢の罪で軍法会議にかけるべきかどうかを決定するための審理は先日終了したが、弁護側は、カナダ軍兵士を殺したのはパイロットたちではなく、空軍の処方した錠剤デキストロ・アンフェタミン(製品名『デキセドリン』、通称「スピード」)であると主張した。
僕が言いたいのは国家だろうが個人だろうが、ちゃんと薬のリスクを考えて使わなければ誰だってオーバードーズして即死したり幻覚や幻聴に悩まされるだろうという単純な事実だ。アンダーグラウンドでかなりの量の薬物が出回っている以上、重要なのは適正量と致死量(これまたほとんど個人個人の体重や肝臓の能力によりけりで無いに等しいのだが・・)、ODした時の対処法を教育することであり、ダメ、ゼッタイと言いつづけることほど馬鹿なことはない。いつも思うのだが、なぜ、ダメゼッタイHPにはオーバードーズや依存症になった場合の具体的な緊急措置がいっさい書いていないのだろう?病院に行けば警察に通報されると考え、ますます状況を悪くする、そう、押尾学のような例が多いのではないだろうか?ちなみに、医者に通報義務は無い。人命を守るためのダメゼッタイなら、基礎知識に抗不安剤を使った応急措置や、適正量と致死量を明示して教育すべきだ。欧米じゃやってるじゃないか。いくらダメダメと言ってもやるやつはやるのである。70年代から広がった大麻やLSD、エクスタシーは数万人、数十万人が体験し、この国に膨大な量が入ってきている。税関でエクスタシーが何千錠、何万錠も押収され、大麻や覚醒剤が何キロも没収されているのだ。それは流通している量のほんの一部で、ほとんど膨大な量は、大して問題にもならず消費されている。そして時折、持ち物検査や、ODや急な乱用でおかしくなったヤツが捕まって明らかになるだけだ。ほとんどは特に問題もなくクソやションベンになって流れていく。これが現実だ。だとすれば、普通に、特に問題も無く使用できてしまった人々は「ダメゼッタイ」というスローガンを馬鹿にするだろう。なーんだ、ウソじゃん。死なないじゃん。と。そしてますますハマり、時にヤバいことになる。そしてそれがニュースで流れ、何も知らない人は「ほら、やっぱり」と思う。ただそれだけだ。
http://hp1.cyberstation.ne.jp/straycat/watch/opinion/osaka/H15.htm
いわゆる「ドラッグ」はいうに及ばず、医者が処方する薬や薬局で買える薬でさえ、用法・用量を誤れば体に害を及ぼすのです。ただでさえ情報の少ないドラッグについて、その使用方法や効果などの具体的・客観的な情報まで「薬物犯罪を誘発する」として規制してしまえば、規制によって青少年が守られるどころか、かえって危険にさらすことにもなりかねません。実際、ヨーロッパにおいては、薬物による実害を少しでも減らすため、撲滅政策から正確な情報の提供へと政策転換が図られたといいます。青少年を薬物による被害から守るためには、情報規制ではなく、使用に際し絶対に避けるべきことや、何らかの症状が出た時の対処方法など、青少年の身体上の危険を少しでも減らすための現実的情報も必要なのではないでしょうか。
【威嚇教育の逆説】
ただ、こうした意見には、「そのような情報こそ規範意識を希薄にし、薬物に手を出すきっかけとなるのだ」という反論が予想されます。確かにそうしたケースも考えられます。ところが、1960年代にオランダで行われた麻薬教育の追跡調査では、情報を与えず、薬物の恐ろしさだけを教え込んだ青少年ほど、社会人になってから薬物に手を出す割合が高かった、という結果が出ているのです。この調査では、麻薬に関する情報の「伝達の仕方」が注目されました。すなわち高校生を(1)理由を示さず「とにかく麻薬はダメ」と教えたグループ、(2)理由を示して「だから麻薬はダメ」と教えたグループ、(3)麻薬に関する資料を与えてその是非を討論させたグループの3つに分け、卒業後に麻薬に手を出した者の割合を調査したのです。すると、最も多かったのが(1)の威嚇教育を行なったグループ。次に多かったのが(2)の説明を行なったグループ。最も少なかったのが(3)の情報を与えて討論させたグループでした。情報規制は抑止効果「さえ」発揮できなかったのです。この結果を踏まえるなら、多様な情報とそれに基づいて自分自身で薬物について考えてもらうこと。それこそ青少年に有益といえるのではではないでしょうか。
【おわりに】
「イギリスとかで"Just say No(ドラッグはとにかくダメ)"から"Just say Know(とにかくドラッグについて知ろう)"にっていう、ヨーロッパ全般で政策の変換が行われて、とにかく頭ごなしに規制するのをやめて、知識を広める方が全然有効だからそうしようって事になってて、日本でそうならないから、じゃあ俺がやろうよって気持ちだったんですよね」(「KNOW YOUR RIGHTS!」『クッキーシーン』第11号)覚醒剤などの薬物について綿密な調査と取材に基づいて書かれた『人格改造マニュアル』(太田出版)の著者・鶴見済氏は執筆理由をこのように語っています。同書は「犯罪を誘発する」として岐阜県で「有害」図書に指定されていますが、こうした本が規制される事態を避けるためにも、薬物に関する情報を規制対象から外すべきです。
以上、引用。人を殺すなら車だって包丁だって人を殺す。乗り方や使い方を誤ったなら・・・ 今、膨大な量の危険な車や包丁みたいなモノがこっそり輸入されてばら撒かれているっていうのに、ダメ、ゼッタイでいいのだろうか?ガキはカッコイイだとか、気持ちイイだとか乗りたがるし、キメたがるんだから、乗り方、使い方を最低限ちゃんと教えろよ。免許制にしろとまでは言わない、が。
それと、クラブやレイヴやフェスで違法薬物を摂取してハイになって踊るのはここ30年ずーっと世界中で流行していること。新しいことでも、何でもない。さらに60年代のサマーオブラブから考えれば50年間ずーっと若者は何らかの薬物を摂取してブッ飛んできた。そろそろ何でも「ダメゼッタイ」とか、止めないかなあ。「sex and the city」でも主人公のキャリーが彼氏の極上大麻を水パイプでボコボコやってるし、リュック・ベッソン監督の映画「taxi」なんか、絶対毎度主人公の警官が押収した大麻をプカプカ美味そうに吸ってるシーンが入ってるぞ。