相澤社長　会見出てこず…怒号飛び交い３分打ち切り

　酒井法子容疑者（３８）逮捕を受け、所属するサンミュージックが同容疑者の解雇に踏み切ることが決定的となった。相澤正久社長（６０）は体調を崩し、この日夜の記者会見を欠席。代わりに「最悪の事態は避けられました」とするコメントを発表したが、逮捕という事態に、契約解除という苦渋の決断を迫られそうだ。

　「最悪の状態を避けたい」「一刻も早く出てきてください」。カメラに向かって悲痛な面持ちで訴えかけてきた相澤社長が、肝心な酒井容疑者逮捕後の会見に欠席し、会場には怒号が飛び交った。

　午後１０時４５分ごろ、広報担当の富岡弘明制作部長（５４）が、相澤社長のコメントが書かれた紙を持って登場。「本日、酒井法子が自ら出頭したという報道を聞き最悪の事態は避けられました」と、酒井容疑者が生きていたことに胸をなで下ろす文書を淡々と読み上げた。

　事務所関係者によると、社長のコメントを読み上げる形にしたのは、酒井容疑者の逮捕を受けて最も早く対応できる方法と判断したからだという。しかし「社長は事務所に向かっているのか」「警察に行っているのではないのか」と、所在を確かめる質問にはすべて「分からない」の一点張りだった。

　相澤社長は、酒井容疑者に逮捕状が出た７日の会見後、体調を崩した。この日午前の電話取材には「血圧が上がって倒れてしまい、昨日（７日）病院で点滴を受けた。精神疲労だと思う」と打ち明けており、会見欠席も体調不良によるものだという。

　しかし、社長コメントを読み上げただけの会見に、約１００人の報道陣から「無責任だ！」「（社長が酒井容疑者を）捜してくださいと言ったのに」の声が飛び、会場は大混乱。会見は約３分で打ち切られ、同部長はもみくちゃになりながら会場を出た。結局、９日朝に相澤社長出席の会見を行うことで落ち着いたが、後味の悪さが残る会見だった。

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