巡業の関係者と記念撮影をする朝青龍(左)と白鵬(右)=福島・相馬市カネボウ跡地
大相撲の横綱朝青龍(28)=高砂=が8日、福島・相馬市で行われた相馬巡業の朝げいこを無断欠席した。しかも、エアコンをつけっぱなしで眠り、風邪をひいたという横綱の自覚に欠ける理由だった。
横綱土俵入りで初めて土俵に姿をみせた朝青龍は、同部屋の朝赤龍に額を触らせて発熱の症状を訴えていた。自分の支度部屋でも「頭がボーッとする。38度ぐらい熱が出た」と険しい表情。慌てて9日の札幌巡業に備え、札幌にいる医師に往診の予約を入れたが、自己管理のなさを指摘されてもしかたがない。
ところが、この不摂生にも大島巡業部長(元大関旭国)は「札幌も休むようなら言う」と“執行猶予”付きの大甘裁定。通路で朝青龍とすれ違った際も「大丈夫か?」と優しく声を掛けるだけで注意も指導もなかった。
朝青龍は時事問題には敏感で「女優さん(酒井法子容疑者)はいつになったら出てくるんだ」と気に掛けていたが、3場所連続V逸している今は他人のことより自分のことを心配すべき時。「明日から体調管理して、けいこをしないとダメだな」と漏らした言葉がうそでないと信じたい。