９回代打一撃ミスター超え！立浪２４７２安打…中日

９回１死二塁、代打・立浪が右越えに同点二塁打を放つ

　◆横浜４ｘ―３中日＝延長１１回＝（８日・横浜）美し過ぎるスイングで内角球をすくい上げた。１点を追う９回１死二塁。代打で登場した立浪が、山口の１５０キロの速球を完ぺきにとらえた。「少し上がり過ぎたけど、風が運んでくれました。真っすぐの速い投手なんで直球を狙っていました」。右中間フェンス直撃の適時二塁打。一時は同点となるひと振りで、ミスター超えを果たした。

　通算２４７２本目の安打。並んでいた長嶋茂雄氏（巨人軍終身名誉監督）を抜き、歴代単独７位に浮上した。新たな金字塔を打ち立てたが笑顔はなかった。プロ２２年間、個人記録よりも白星を求める哲学を貫いてきた。

　「とても光栄なことですけど、チームが大事な時期ですからね。勝ちゲームならよかったんですけど」と、神妙な面持ちだったミスター・ドラゴンズ。心の底からの笑みは、逆転Ｖの瞬間まで取っておく。