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TSF画像掲示板(避難所板)


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  • 画像タイトル:1230183328219.jpg-(76001 B)
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    76001 B本家、鯖の不調 きよひこ 08/12/25(木)14:35 No.670   [返信]
    また起きてる模様
    連絡用にアップしときます。
    削除1111
    レス30件省略。全て読むには返信ボタンを押してください。
    題名のない何か きよひこ 09/07/19(日)09:57 No.777
    ここ数日、画像掲示板(わかば・ふたば)が重いのですが私だけでしょうか…?
    題名のない何か きよひこ 09/07/19(日)12:01 No.778
    私も重くなってます。
    気が付いたのは7/18(土)からです。
    ひょってして……と思ってこちらに来てみました。
    題名のない何か きよひこ 09/07/19(日)17:31 No.779
    たぶん....
    dxbeat.comのドメインが死んでるから
    広告ページが開かなくなって遅くなってるんだと思いますよ。
    題名のない何か きよひこ 09/07/19(日)19:36 No.780
    いや、画像読み込むのも時間かかるんだけど
    投票も出来ないし
    題名のない何か きよひこ 09/07/19(日)22:40 No.781
    困ったもんだね。
    しばらく避難所生活だね
    題名のない何か きよひこ 09/07/21(火)17:52 No.782
    なんで、
    皆、平然と本家に書き込みしてるのーん
    完全復旧したの?
    それとも図書館の表示が未だに変なのは
    俺だけなのかな?


    画像タイトル:1243632859963.jpg-(39009 B)
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    39009 BてちがいIF あまがさ 09/05/30(土)06:34 No.770   [返信]
    てちがい、まちがい、かんちがい
    http://bbs.tsadult.net/futaba/futaba.php?res=744
    #No.769からシナリオ分岐しての続きです。

    「はいですぅ。お姉さんに、このまま女の子になる事を、受け入れて欲しいんですぅ。
    お姉さんは、メルルのお願いに、うん、とうなずくだけでいいんですぅ。それだけでいいですぅ」

    お願い事を言い切ったメルルは、その天使のような可愛い顔に、無邪気な笑みを浮かべながら、
    期待に満ちた表情で、あたしを見つめていた。
    あたしの返事を待っていた。

    あたしは、『ふざけないで!、勝手な事を言わないでよ!!』と思った。
    思った事を、そのまま言葉にして、この勝手な事を言ってるこの子に叩きつけようかと思った。
    だけど一瞬、ほんの少し、あたしの心の中に悪戯心が芽生えた。
    もし『うん』とうなずいてみせたら、どうなるのだろう?
    もちろんあたしは、このまま女の子になる事を認めるつもりはない。
    一度うなずく振りをして、すぐに否定してあげようと思った。
    そうしたら、この子はどんな反応をするのだろうか?

    「……うん、いいわよ」

    あたしは、作り笑いをしながら、小さくうなずいた。
    その次の瞬間、あたしはくらっと立ちくらみを感じて、足元が、世界が揺らいだ。
    てちがいIF あまがさ 09/05/30(土)06:40 No.771
    「えっ?、ええ〜っ!!?」

    あたしは、この感じを覚えていた。思い出していた。
    今朝と同じだ。あたしが女の子になっちゃった、今朝のあの時と、同じ感覚だ。
    あの時と違うのは、あたしの意識がはっきりしているのに、
    周りの時間が止まったように感じている事だった。
    これってどういう事?
    あたし、どうなっちゃったの?

    「お姉さん、ありがとうですぅ。メルルうれしいですぅ」

    どこからか、あの子の声が聞こえてきた。
    ちょ、ちょっと待ってよ、あたしはまだ、今の状況の全てを認めた訳じゃ……。

    「お姉さんが『うん』て言ってくれたから、揺り戻しのバグは取り除かれたですぅ」

    バグ?、揺り戻しっていったい何の揺り戻し?
    わからない、わからないけど、あたしはあたし自身の迂闊さを悔やんだ。
    あたしはこの子の、メルルの話を軽く見ちゃっていた。
    あるいは心のどこかで、メルルの話を疑っていたのかもしれない。

    こういう事は、悪魔との契約と同じで、軽々しく返事をしてはいけなかったんだ。
    うんとうなずく=イエスと認める=契約成立
    そして、そういう約束事では、天使も悪魔と変わらない。一度成立した約束は絶対なんだって。
    嘘でもうなずいてしまったら、どうなってしまうのか、想像もしなかった。
    てちがいIF あまがさ 09/05/30(土)06:42 No.772
    なんであたしは、軽々しく「うん」ってうなずいてしまったんだろう。
    あたしが「うん」ってうなずく事で、全てを認めちゃったんだ。

    「それじゃ、メルルはお家へ帰るですぅ。お姉さんありがとうですぅ。さよならです〜ぅ」

    「あ……ま、マッ…て……」

    あたしの意識が段々遠くなる。
    あたしの意識が、段々別の何かに取り込まれていくように感じて……、

    イヤ…ダ、アタシハ……キエ……クナイ、……ダッテ、
    …オレ……マダ…フタ…バ…チャ…………。


    意識を失う直前、あたしは……、
    俺は心の中に、一人の女の子の姿を、強く想い浮かべていた。
    てちがいIF あまがさ 09/05/30(土)06:44 No.773
    「……ここはあたしの部屋、あれ?、あたし、何やってたんだっけ?」

    ふと気が付いたら、あたしは自分の部屋で、何もしないで呆けていた。

    「そういえば、他に誰かこの部屋にいたような気がする……」

    そう思いながら、あたしは部屋を見回した。
    部屋の中には、あたしの他には誰も居なかった。やっぱり気のせい?
    でも、何でだろう?、なんだか心の中がもやもやして、すっきりしなかった。

    「もう一度、最初から思い出してみよう。確かあたしは……」

    そう言いながら、あたしは何をしようとしていたのか、今までの事を振り返ってみる。
    確か今日は、放課後の掃除の時間、バケツの水をかぶって濡れちゃったんだっけ?
    その後、あたしの事を心配してくれた双葉ちゃんに送ってもらって、一緒に家に帰って来て、
    そうそう、ジャージのままじゃみっともないからって、部屋に着替えに戻ったんだったわ。

    「そ、そうだった、双葉ちゃんを待たせちゃってるし、早く着替えなきゃ」

    あたしは慌てて、クローゼットの中から着替えの服を取り出して、姿見の鏡の前に立った。
    鏡の中には、いつもの見慣れたあたし自身、女の子の佐藤若葉の姿が映っていた。なのに……、

    「これがあたし?」

    どういう訳か、姿見の鏡に映るあたし自身の姿が、新鮮に感じられた。
    あたし自身が魅力的に見えていた。まるで、あたしがあたしでないみたいに感じて、
    あたしはつい、鏡の中の自分の姿に、見とれてしまった。

    「あたしの顔って綺麗……、でも、もうちょっと可愛い顔の方が良かったなあ。
    それに、あたしって、こんなに胸が大きかったんだ、それにあたしって……」

    って、何を考えてるのよあたし!!
    てちがいIF あまがさ 09/05/30(土)06:46 No.774
    あたしは慌てて頭を振って、変な考えを追い払った。
    と、とにかく早く着替えなきゃ。まずはこのジャージを脱いで……、と。
    ジャージの上着を脱ぐと、ブラに包まれた大きな二つの膨らみが、
    艶めかしくあたしの視覚に入ってきて、あたしの目は、あたし自身の胸に釘付けになっていた。

    「触ってみたい。……あたしの胸だもん、あたしが触ってもいいわよね?」

    こくりっ、と、あたしは小さく唾を飲み込み、そっと手を胸元に、ブラの上から手を這わせた。
    あたしのおっぱいは、あたしの小さな手に収まりきらないほどに大きくて、ずっしりと重くて、
    ブラ越しなのに、柔らかくて弾力があって、触り心地が良かった。
    あたしの手は、いつの間にか無意識のうちに、そっとあたしの胸を揉みしだきはじめていた。
    揉まれている胸の方も、徐々に感じるようになってきて、段々あたしは切なくなってきた。

    「あんっ!!」

    堪らなくなって、つい甘い声をあげてしまった。
    変だ、あたし変になっちゃった?、ダメダメ、ダメよこんな事してちゃ、駄目!!
    あたし、こんな事なんかしたくないのに……、ううん、本当はもっと色々したくてたまらない。
    てちがいIF あまがさ 09/05/30(土)06:48 No.775
    あたしは、片手で胸を揉みしだきながら、
    いつの間にか無意識に、もう片方の手をジャージの上から股間に這わせていた。

    「ああっ〜ん……な、無い、ここに何も無い」

    当たり前、だってあたしは女の子だもん、股間に男の子みたいに変なものが付いているはずが無いもの。
    なのに、あたしはその事に、変な喪失感と倒錯感を感じていた。
    興奮と快感で、あたしはあたしの股間のあそこの部分が、じゅん、と濡れているのを感じていた。
    あたしは、さらにその手をジャージの内側へ、ショーツの内側へと滑り込ませて、
    湿った股間に女の子の秘所の割れ目を見つけて、指でそっと割れ目を確かめるようになぞった。

    「ひゃっ!、はぁぁ〜ん」

    ゾクゾクッとするような快感を感じながら、あたしはあえぎ声をあげた。

    なんでこんな事になっちゃったの、もう訳がわからない。でも、もう止められない。
    あたしのなけなしの理性は、とっくの昔に隅に追いやられてて、
    あたしの心は、もっと強い快感を求めて、性の欲望に塗りつぶされていたのだから。


    画像タイトル:1224693849740.jpg-(271644 B)
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    271644 B題名のない何か きよひこ 08/10/23(木)01:44 No.629   [返信]
    キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
    題名のない何か きよひこ 09/03/23(月)03:47 No.758
    おおお淫魔さん

    だれかかいてくれないもんか・・・


    画像タイトル:1223994556580.jpg-(67930 B)
    サムネイルを表示しています.クリックすると元のサイズを表示します.
    67930 B題名のない何か きよひこ 08/10/14(火)23:29 No.313   [返信]
    キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
    レス10件省略。全て読むには返信ボタンを押してください。
    題名のない何か きよひこ 09/03/08(日)21:59 No.735
    いたた……ウォータースライダーのゴールに気付かないなんてアタシもまだまだね。
    そう思っていると、目の前で水しぶきがあがり、上半身裸の美女が現れた。
    美女はアタシの姿を確認すると、首のあたりをさすりながら、アタシに声をかけてきた。

    「いたた……双葉、大丈夫か?」

    本当に綺麗な声だ。声を聞いただけでアタシの胸がどくんと高鳴る。

    「おい、双葉、大丈夫なのか?」

    美女が心配そうな眼差しでこちらを見ている。

    「え、あ、はい、だ、大丈夫、です」

    しどろもどろになりながらも大丈夫と答えたが、目の前の美女は不思議そうな顔をしてこっちを見ている。

    「おいおい、双葉、なんで敬語なんだよ。いつもなら、大丈夫に決まってるでしょ!バカ清彦!って逆切れすんのに」
    題名のない何か きよひこ 09/03/08(日)22:00 No.736
    清彦? ……あ、そうだった。 目の前にいるのは清彦だった。
    ウォータースライダーの中で変身した清彦だ。

    「本当に大丈夫なのか?」

    清彦がアタシの顔を心配そうに覗き込む。
    どくんと胸の鼓動がいっそう強く高鳴る。
    カァーッと耳の先まで真っ赤になる。

    「あ、はい、私なら本当に大丈夫です」

    ダメだ。相手が清彦だって分かっているのに敬語になっちゃう。
    でも、そんなことよりも、こっちが聞きたいのは、

    「そ、それより、き、清彦、さんこそ大丈夫ですか?」

    「おいおい、なんでオレに"さん"なんてつけるんだよ」

    つけなきゃいけないような気分にさせる今の清彦の姿が悪いのよ。
    題名のない何か きよひこ 09/03/08(日)22:00 No.737
    「まあ、オレは大丈夫だぞ。というより逆に体が軽く感じるぐらいだな」

    腰に手をあて胸を張る清彦。今の格好だと、その美しい肢体を見せびらかしているようにしか見えないが、不思議なことに怒りは湧いてこない。
    と、なにか清彦が気がついたようだ。

    「な、なあ、双葉、なんか周りの人がみんなおれのほうを見てるんだけどさ」

    周りを見渡すと、男も女も老いも若きも清彦に向けて視線が一点集中。
    ま、そりゃそうでしょうね。 今の清彦の姿はモデルも裸足で逃げ出すような美女の姿。
    その美女が惜しげもなく、上半身裸でその肢体を見せびらかしてるんだよ。注目の的になるのは当然のことよ。

    「清彦、さん、ちょっと下を向いていただけますか?」

    あーダメ、こんな美女とタメ口で話すなんて恐ろしいことアタシには無理。
    相手が清彦だってのはわかってるけど、絶対無理。
    題名のない何か きよひこ 09/03/08(日)22:01 No.738
    双葉がさっきからおかしい。
    おれが何度呼びかけても反応しないし、反応したと思ったら何故か敬語だ。
    今気付いたが、周りの様子もおかしい。なんでみんなオレの姿に一点集中?
    なんでだろうと、双葉に聞くと、双葉は下を向けと言う。

    下ぁ?
    下になにがあるんだよ。
    まあ、いいや、とりあえず見てみよう。

    ……なにこれ? オレの胸に2つの塊があるよ。
    恐る恐る触ってみる。

    「ひゃん!」

    なんだこれ。
    もしかしておっぱいってヤツ?

    まさか――
    股間を手で触れる。

    無い。
    ものの見事にぺったんこ。

    嘘だろ……オレ、女になってるよ……
    題名のない何か きよひこ 09/03/08(日)22:03 No.739
    #悪い癖だとはわかってるけど、
    #主人公が変身を認識する部分まで書いたら
    #お腹一杯になってしまった。

    #どうしたもんか……
    題名のない何か きよひこ 09/03/23(月)03:31 No.757
    #続けてくれ


    画像タイトル:1236696651691.jpg-(109777 B)
    サムネイルを表示しています.クリックすると元のサイズを表示します.
    109777 Bてちがい、まちがい、かんちがい あまがさ 09/03/10(火)23:50 No.744   [返信]
    #このSSは、支援図書館に投稿している、
    #『てちがい、まちがい、かんちがい』
    前編
    http://tsadult.s7.x-beat.com/cgi-bin/anthologys/anthology.cgi?action=html2&key=20081205234050&sakusha
    中編
    http://tsadult.s7.x-beat.com/cgi-bin/anthologys/anthology.cgi?action=html2&key=20090208153226&sakusha
    #の続きです。(後編)
    レス10件省略。全て読むには返信ボタンを押してください。
    てちがい、まちがい、かんちがい あまがさ 09/03/11(水)00:12 No.755
    いけない、いつの間にか、状況に流されちゃってる。
    駄目よ、気をしっかり持たなきゃ。
    あたしは、元の男に、清彦に戻るんだから。

    でも、……あたしはついさっき、こっちのママや弟を、見ていて感じた違いに気が付いた。
    二人とも、元の世界のママや弟より普通にいい顔していた。生き生きしているように感じた。
    ママは、こっちでは若葉という女の子がいるおかげなんだろうか、普通にいいお母さんだった。
    普通に若葉という娘を育てて、普通に母親として娘と接して、満足しているんだと思う。
    向こうの世界のママは、嫌がる弟に女装をさせて、でも、それでもどこか寂しそうだったから。

    こっちの弟は、向こうの弟に比べて、身構えた感じはなくて、自然体だった。
    多分、こっちの世界の弟は、無理に女装させられる事は無いんだろう。
    そのうえ、意地悪なお兄さんに意地悪される事も無く、
    多分、こっちではお姉さんは、弟に優しく接してたんだろう。弟は、お姉さんの事を慕っていた。

    あたしを、この世界の若葉を含めて、穏やかで普通の家庭がここにはあった。

    『もしかして、佐藤家は、あたしが女の子だったほうが、みんなが幸せになれるのかな?』

    そう思いかけて、あたしは慌てて頭を振って、余計な考えを追い払った。

    『今は、そんな余計なことを考えちゃ駄目よ。今は、元のあたしに戻る事だけを考えよう』

    でも、そう思ってしまった事は、あたしの心に、暗い影を落としたのだった。
    てちがい、まちがい、かんちがい あまがさ 09/03/11(水)00:21 No.756
    「ここが、今のあたしの部屋か……って、えっ!?」

    気を取り直して、部屋の中に入ったあたしは、その直後、ある事に驚いた。
    かわいいぬいぐるみが数多く並び、ひらひらしたレースのカーテンなどで飾られた部屋の中は、
    元の男の清彦の部屋だった痕跡は無く、すっかり女の子の部屋になっていた。
    いや、そんな事は予測の範囲内だったから、今更そんな事では驚かない。
    部屋のカラーがピンク色っぽかったり、少女趣味っぽかったりするのも、……この際いい。
    あたしが驚いたのは、

    「あなたは、誰?」

    小柄で金髪の女の子が、あたしの机の椅子に座って、あたしのPCを無断で動かしていた。
    12〜13歳くらいの、ひらひらしたコスチュームの女の子だった。
    今見えるのは後姿だけだけど、朝、一度ちらりと見かけただけだけど、間違いないだろう。

    ……でも、何でこんな所にこの子がいるのよ?

    「やっと帰ってきたですぅか、待ちくたびれたですぅ」

    振り返ったその子は、やっぱり、朝、通学中に出会った、天使のコスプレの女の子だった。

    #最近は、ふたばやわかばの容量が削られているのか、スレが落ちるのが早いです。
    #そんな訳で、ちょっと実験的に、ここに落ちたスレのSSを投下してみました。
    #完結したら、後で削除しますので、とりあえず保管庫代わりに使う事をお許しください。
    てちがい、まちがい、かんちがい あまがさ 09/05/30(土)05:55 No.766
    「あ、あなた朝の女の子……よね?、なんであなたがあたしの部屋にいるの?」

    朝の通学中、変なカルト集団の勧誘か何かの子と思って、無視して素通りしたけど、
    帰ってきたら、その子があたしの部屋に居て、あたしを待っていた。
    カルトの情報力恐るべし、とでも思うべきなんだろうか?

    ううん、違う、そんなんじゃない。何か変だ、何かがおかしい。
    第一、そんな事ありえない。あたし、何か大事な事を忘れていない?
    そんな戸惑うあたしの事を気にする事なく、この金髪の女の子は話をはじめた。

    「覚えてくれていたですぅか、よかったですぅ。大事なお話があるから待っていたですぅ」
    「ホントは朝にお話を聞いてもらえたら、メルルはアムル様に怒られずにすんだんですぅ」

    メルルと名乗った女の子は、ぷくうっと頬を膨らませて、拗ねたような怒った顔をした。
    でも、すぐに気を取り直して、表情を緩めて可愛らしい笑みを浮かべながら話を続けた。

    「でもお姉さん、半日ですっかり女の子らしくなったですぅね。これならいい返事が貰えそうですぅ♪」

    「…………えっ!、それってどういう事!?」

    メルルの発言に、聞き捨てならないものを感じて、あたしは反射的に聞き返していた。
    『半日ですっかり女の子らしくなった』って?

    「言った通りですぅ。今のお姉さん、半日前まで男だったなんて思えないですぅ。すっかり女の子らしいですぅ」
    あまがさ あまがさ 09/05/30(土)05:57 No.767
    朝、あたしが女の子になってしまったあの時から、
    双葉ちゃんも、俊明くんも、ママも、弟も、クラスのみんなも、
    あたしの事は、『最初から女の子の若葉だった』としか認識してくれなくなっちゃっていた。
    あたしが男の清彦だった事を覚えている人は、あたしのまわりには誰もいなかった。なのに、

    「あたしが男の子だったって事、どうしてあなたにはわかるの?」

    そうだ、あたしがさっき変だと感じたのは、このことだったんだ。
    メルルは、半日前までのあたしが『男の子だった』って事を覚えていて、……ううん知っていて、
    そのうえ、その男の子が、今の『女の子のあたし』と『同一人物』だって事まで知っている。
    どうして?
    この子は、メルルはいったい何者なの?

    「どうしてって?、それはですぅね、メルルが天使だからですぅ」

    「て、天使ぃ〜っ?、あなたが?」

    「ですぅ♪」

    メルルは『えっへん』と、胸を張って堂々と答えた。その表情はどこか誇らしげだった。
    てちがい、まちがい、かんちがい あまがさ 09/05/30(土)05:59 No.768
    「天使……、天使って、あの天国にいるとかいう天使?」

    「はいですぅ。メルルはその天使なのですぅ♪」

    「本当の本当に天使?」

    「メルルは本当の本当に天使ですぅ。……お姉さん、疑ってるんですぅか?」

    自称天使のメルルは、あたしの質問に少し気を悪くしたみたい。

    「そ、そうじゃない。そうじゃないけど……」

    本当は、今でもちょっぴり疑ってる。
    まあ、確かにこの子の見た目は、天使っぽいけど、
    でも、だからと言って、普通の人はこんな与太話、まともに信じたりはしないわよね。
    あたしも元の男のままなら、「寝言は寝て言え」とでも言って、相手にしなかったと思う。
    だけど……、

    「信じる。信じるわあなたの話。だから……」

    あたしは、その与太話を受け入れた。
    今、あたしの身の上に起きている出来事に比べれば、そっちのほうが受け入れられたから。
    それに、

    「だから教えて、どうしてあたしは女の子になっちゃったの?」

    メルルが本当に天使だったとしたら、何より、あたしが男の子だった事を知ってるこの子なら、
    あたしが女の子になっちゃった理由も、知っているかもしれない。
    もしかしたら、あたしが元の男の子に戻る方法も、知っているかもしれない。
    やっと見つけた手がかりに、あたしの胸は期待で高鳴っていた。
    だけど、メルルから返ってきた答えは……、

    「それはですぅね、メルルがお姉さんの因果律を、女の子に書き換えたからですぅ」

    だった。
    てちがい、まちがい、かんちがい あまがさ 09/05/30(土)06:01 No.769
    メルルが、この子があたしの因果律を書き換えた?
    そのせいであたしが女の子になっちゃったの?
    あたしが女の子になっちゃったのは、この子のせい?
    何で?、どうしてあたしを女の子に?

    「お姉さんは、生まれてくる時に、間違って男に生まれてしまったですぅ。
    だから、メルルはお姉さんの因果律を、女の子に直したですぅ」

    メルルは得意げに、堂々と胸を張って答えてくれた。
    あたしが、男の子に生まれたのが間違い?
    だからあたしを女の子にした?
    そんなの、そんなのって……。

    その内容のショックに、あたしがうまく言葉に言い表せないうちに、
    メルルは自分の言いたい事を、言い続けた。

    「それでですぅね、お姉さんに、メルルからのお願いなのですぅ」

    「お願い?」

    「はいですぅ。お姉さんに、このまま女の子になる事を、受け入れて欲しいんですぅ。
    お姉さんは、メルルのお願いに、うん、とうなずくだけでいいんですぅ。それだけでいいですぅ」


    画像タイトル:1224534128541.jpg-(4144 B)
    サムネイルを表示しています.クリックすると元のサイズを表示します.
    4144 B詳細希望スレッド きよひこ 08/10/21(火)05:22 No.574   [返信]
    ttp://tsadult.s7.x-beat.com/cgi-bin/picbbs02/src/○○○○.jpg
    (先頭にhを付ける)
    こんなふうに対象スレのリンクを張って、絵師や元ネタの詳細を希望してみましょう。運がよければ神降臨で答えが得られるかも。

    * 詳細希望は1人1日に1希望まで。
    * 無視されても逆ギレ厳禁。
    * 同じ質問をしつこく繰り返すの禁止。
    * 雑談可。
    * ここで詳細希望したほうが早くて正確かもしれません。
    ttp://magical.page.ne.jp/futaba/who-is-this/imgboard.htm

    避難所版スレです
    レス2件省略。全て読むには返信ボタンを押してください。
    題名のない何か きよひこ 08/10/21(火)21:43 No.591
    No.583
    ブラックサイクのMinDeaD BlooDの小泉くん
    TS該当作
    題名のない何か きよひこ 08/10/22(水)03:34 No.608
    No.582
    AXLのキミの声がきこえる
    やったことないけど、イラストがAXLっぽいなと思ってサイト行ってみたら大当たりでした
    題名のない何か きよひこ 08/10/22(水)15:28 No.611
    http://bbs.tsadult.net/futaba/src/1223262065423.jpg
    詳細お願いします。
    題名のない何か きよひこ 08/10/22(水)15:37 No.612
    >608氏 ありがとうございます!
    題名のない何か きよひこ 08/10/22(水)19:47 No.615
    >611
    たぶんプリンセスラバー。
    題名のない何か きよひこ 08/10/23(木)01:06 No.628
    http://bbs.tsadult.net/futaba/src/1224689390448.jpg

    詳細よろしくお願いします。


    画像タイトル:1230568646222.png-(250466 B)
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    250466 B題名のない何か きよひこ 08/12/30(火)01:37 No.696   [返信]
    移転します。
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    題名のない何か きよひこ 08/12/30(火)01:41 No.707
     2人の話は続いており、妻はあとでいくつか下着を届けると約束した。
     そのあとクララは、少し心配そうな顔をしたものの約束どおり私たちだけにしてくれた。
     私たちはどちらかともなく抱き合った。最後の決戦に向かう前夜以来のことであり数ヶ月ぶりのことだ。しかし私の肉体と運命は大きく変わってしまった。今抱く彼女は華奢で壊れそうなではなく、暖かく大きく感じられる。彼女も違和感があるのだろう。
    「あなたなのよね」
    と確認するようにつぶやいた。
    「君は私の変身を見ていただろう?」
    「ええ、まあ」
    体を離すと妻の目には涙があった。
    「抱いてみるとあなたを失ったことをひしひしと感じるんだもの」
    「しかし私も君も生きているし、フタバも無事だ」
    「あなたを犠牲にして。あなたの男としての誇りを」
    「君達さえ無事ならいいさ」
    私は密かに考えていた計画を耳打ちした。
    「時期を待てば君とフタバを逃がすことができるかもしれない」
    「逃がすって……どこへですか」
    「かつての友邦とか」
    「あなたが率いた軍勢こそこの南方諸王朝の中で最強だったではないですか」
    「それはそうだけどまだ全てが降伏したわけではない」
    「あなたはご存じないかもしれませんが、あなたの偽者は連戦連勝ですよ」
    「そうだったのか」
    確かにリリなら強いだろう。魔力を封じても彼女の知力に並の人間は太刀打ちできない。
    題名のない何か きよひこ 08/12/30(火)01:41 No.708
    「それに私なりにいろいろ調べたのですけれど」
    「うん?」
    「グルカンの国では第一オルドの妃は大きな権限を持つんですって」
    「どういう意味だ」
    「娘の幸せを考えるなら辛いでしょうけど国王に気に入られる妃になって欲しいってこと」
    「そんな」
    「元に戻れる可能性は?」
    「国はともかく肉体は無理だろう。リリが同じ手を食うとは思えない」
    「男だった記憶が拒否するのかもしれないけれど今のあなたは女としての幸福を求めた方が良いんじゃないかしら。女であるあなたの妻にはなれないけど友人として家臣として私も協力するから」
    「考えたい。時間が欲しい」
    「考えない方がいいかもしれない」
    「なぜ?」
    「男の記憶を元にして判断するでしょう」
    「それはそうだ」
    「女のあなたに不利な判断をくだす可能性が高いもの。話は変わるけどあなたさっき濡れていたでしょう」
    「なんだって?」
    「クララにめくり上げられて私に下着姿をさらしたとき」
    「そんなことはない」
    「それならそれでもいいわ。あなたの心が男だというなら私を抱きたくない?」
    「でも」
    「クララには実技指導の許可も受けてるの」
    「いったい」
    「処女膜を破らねば良いって」
    「わ私の?」
    「私ははるか昔になくしたわよ」
    私の返事は彼女の口に中に消えた。
    題名のない何か きよひこ 08/12/30(火)01:42 No.709
     妻の言う男の記憶がさせるのか私には妻を抱きたいという欲望があった。ひかえていたのは女の肉体で妻にせまることに遠慮があったのと強引に行為を進めるだけの腕力がないからだ。しかし妻の方から唇を求めてきたことで私は解放され積極的に動き始めた。

     私が今は亡き王の命令で戦場で過ごすことが多かったことも理由なのだろう、私たちには世間で言う倦怠期はかった。浮気? それはまあ――他の軍人たちと同じように戦いの後の興奮から私は女を抱いた。誘惑の多い都で妻も背徳行為をした可能性は、私は信じないが、あるかもしれない。でも私は常に妻の元に戻ったし、彼女から望まない限り離れたいとは思わなかった。好きなのだ。
    題名のない何か きよひこ 08/12/30(火)01:42 No.710
     妻の体をせめると自分の体の変化をさらに意識せざるを得ない。脚を持ち上げるのも一苦労で体全体を持ち上げたりするのは不可能だ。それに体の大きさから妻を抱いているというより私が抱かれているような具合になる。それでも知り尽くした体である。少し時間はかかったもののいつしか妻は息をはずませ始め聞きなれた嬌声をあげると力が抜けていった。私も自分の中の男を確認できたような満足感を得て横に身を横たえる。男のときの満足感が無いのはもちろんだが、今の体では望んでも無駄なことである。
     呼吸が落ち着くと妻が話しかけて来た。
    「ねえ、あなた。大丈夫」
    「うん。でもどうして」
    「いえ、なんでもないの」
    少しの沈黙の後私は気になることを思い切って聞いてみた。
    「そのー、良かったかな?」
    「え?」
    「この体だし」
    「男だったときとは違うけれど期待以上だったわよ。それに」
    妻は肘を突き少し体を起こし私を見つめる。
    「中身はあなただって言うことがはっきり体で分かったの」
    「さっきも言ったけど君は私の変身を見てたじゃないか」
    「あれほどの魔力を持つ者なら誰かと入れ替えて変身したように信じさせることも不可能ではないはずよ」
    「それはそうだけど」
    「それほど今のあなたには過去を連想させるものはない」
    そう言いながら妻が私の全身に視線を這わせたので私は首まで赤くなる。
    「そんなに見ないでください」
    「あら、言葉」
    「ああ、クララに訓練されているので出ちゃうんだ」
    題名のない何か きよひこ 08/12/30(火)01:42 No.711
    「でもとっても可愛いわよ」
    「妻に言われたいせりふじゃないぞ」
    「ねえあなた」
    「なんだ」
    「私に対しては夫でもいいけれど……話は戻るんだけど」
    「グルカンに気に入られるように振舞えという話か」
    「ええ」
    「フタバや君のためなら命は惜しくない。でも男に抱かれると考えただけでおぞましいよ。もちろん2人の将来がかかっているから拒否はできないんだろうが」
    「あなたの将来もよ。それに女の生活も捨てたものじゃないと思うな。あなたはもともと男尊女卑って人じゃないのに」
    「それとこれとは問題が違うだろう」
    「さて、あなたの息も整ったようだし、今度は私の番ね」
    「え?」
    「今のあなたのような可愛い娘は大好きなの」
    「ちょっと待って」
    妻がのしかかってくると私はもう動けない。そしてまだ硬いままの乳首をはじかれると自分のものとは思えない声をあげてしまう。
    「ねえあなた気がついている?」
    「なに? それよりこんなことは止めてくれ」
    「あなたの肉体は可愛いだけでなく、とても感じやすいってこと」
    そういうと妻は私の乳首を口に含んで舌で転がし吸った。
    「止めて止めて」
    題名のない何か きよひこ 08/12/30(火)01:43 No.712
     あっと言う間に私の性的興奮はピークに達した――達したと思った。しかしそれは男のときのようにはじけて消えずいつまでも続く。それどころか右の乳首に軽く歯を立てられるとさらなる高みに私は舞い上がった。思わず妻に聞かれたくないような嬌声をあげてしまう。
    「あぁーん、ふぅん」
    女性的性感の興奮が恐ろしくずり上がって逃げようとするが、妻が左手を脇から肩に回してつかんでいるので動けない。そして右手は私の太腿の付け根に伸びていた。すでに妻は両膝を私の脚の間に入れており私はその手に対して無防備だった。あわてて脚を閉じようにもとても力ではかなわない。
    「止めてくれ、私は男。あぁ〜」
    「それは知ってるわ。でも女のこの訓練中なんでしょう? もっといい気持ちになれるのよ」
    「もっとって」
    「それともさっき言ってたように止めて欲しいの?」
    妻は行為を止めて身を起こしているので私は脚をひろげた間抜けな姿を視線にさらしている。しかし体の芯は火照っており恥ずかしさを感じるより体の疼きを何とかして欲しい気持ちが先行した。
     止めて欲しくなくてそっと頭をふる。
    「それじゃだめよ。訓練中なんでしょう、言葉も、クララと」
    そう言いながら妻は私の乳首を弾いた。
    「ひぃ〜」
    「ひょっとして女のあなたはいじめられたいタイプなのかしら」
    「違います。でも続けてください」
    「続けてください?」
    「お願いします」


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    110312 B題名のない何か きよひこ 08/10/03(金)21:30 No.3   [返信]
    キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
    レス12件省略。全て読むには返信ボタンを押してください。
    題名のない何か ゆめうつつ 08/12/28(日)17:14 No.678
    #また、お世話になります。
    題名のない何か ゆめうつつ 08/12/28(日)22:15 No.690
    「お、俺に何をしやがった!」
     郁が叫んだと同時。異常なまでの熱量が彼の全身を駆け巡った。
     体温が急上昇し、起き上がりかけていた郁はフラフラとベッドへ倒れ込む。
    題名のない何か ゆめうつつ 08/12/28(日)22:43 No.691
    「んー? 別にぃ。趣味と実益を兼ねた、唯の実験よ。上手くいけば、貴方は女の子になれるの。良かったわね、郁“ちゃん”」
     嬉しそうに、皮肉交じりで宣う双葉。
    「嫌……だ……」と、息も絶え絶えに、郁は言葉を絞り出す。
     その間にも、変化は着々と進みつつあった。
     一見して女の子みたいに華奢な体つきの郁だったが、そこはやはり男の子。合気道で鍛えた筋肉の線が、うっすらと見えていた。
     それが、ゆっくりと脂肪に覆われていき、緩やかな曲線を描き出す。
     そして、ウエストが括れ、腰骨が横に張り出したかと思うと、そこにも丸く脂肪がつき、女性的なラインを浮かび上がらせる。
     生来の滑らかな肌は、よりきめ細かくなっていった。
    題名のない何か ゆめうつつ 08/12/29(月)12:42 No.692
     最も顕著な変化は、郁の股間だった。外見に似合わず、男らしいまでに太く長く、隆々とそそり立っていた彼の逸物は、みるみる縮んで小学生並になっていく。
    題名のない何か ゆめうつつ 08/12/29(月)20:03 No.693
     それと並行して陰嚢から体内へ睾丸が移動。内臓を失ったフグリは、小さくなりながら会陰部まで伸びて、シワがなくなる。
     そこへ肉が入り込んで陰阜を形成すると、更に小さく縮んで、最早、男として機能しなくなった郁のペニスが、クリトリスに変わり融合した。
     時同じく、彼の上半身にも変化が訪れる。
     大して目立たない、男の乳首にシコリが出来て、プックリと大きくなる。
    題名のない何か ゆめうつつ 08/12/29(月)23:16 No.694
     次第に膨らみ始める郁の胸を、ギラギラと欲望に満ちた眼差しで双葉が見つめる。
    「うわぁ……凄い効き目ね。それにしても想像以上だわ。なんて可愛らしいのかしら。この美少女が、もうすぐ私の物になると思うとゾクゾクしちゃう」


    画像タイトル:1230458645296.jpg-(39098 B)
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    39098 B題名のない何か きよひこ 08/12/28(日)19:04 No.687   [返信]
    キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!


    画像タイトル:1230454731489.jpg-(264326 B)
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    264326 B題名のない何か きよひこ 08/12/28(日)17:58 No.679   [返信]
    退避します。
    レス1件省略。全て読むには返信ボタンを押してください。
    題名のない何か きよひこ 08/12/28(日)17:59 No.681
    猫好きの女性上司は私が処分できないのを見越して押し付けたのかもしれない。
    「かわいそうじゃないか」
    「費用は」
    「払うよ」
    狭い部屋は我慢するとしてもステーションでは余分の人員の場合食料だけでなく空気も水も無料ではない。おそらく給料の3分の1は飛んでしまうだろう。
    「お前がそれほど裕福とは知らなかったな」
    「多少の貯えはあるさ」
    「フタバにふられるぜ」
    処分にまわされるはずの亜人を所有する人物には性のはけ口として亜人をつかうものがいる。
    「……いやまあ俺にはチャンス到来ってことか」
    やっと最近フタバとうまくいき始めた所なのでキヨヒコは痛い所をついたことになる。
    「フタバは分かってくれると思うよ」
    「甘いぞトシアキ!」 
    「そうかなあ」
    「この猫娘、よく見れば結構可愛いし」
    言葉がわかるはずもないのに亜人は私の側に来て甘えている。とても殺すことなど出来はしない。
    「やっぱり飼うよ」
    「なあ飼うなら時々貸してくれ」
    その口調でまるで察したように亜人は毛を逆立てて牙をむいた。人を傷つけぬよう条件付けがしてあるので珍しい。
    「お前のゲスなたくらみを見破ったようだぞ」
    「うるさい。フタバにふられても俺を恨むなよ」
    私は亜人を連れて無言でその場を去った。
    題名のない何か きよひこ 08/12/28(日)18:00 No.682
     上司に亜人を飼うと報告するとすぐに登記所への推薦状を渡してくれた。やはり予想していたのだろう。かといって私に他の選択はかった。
     登記所へ向かう途中で偶然キヨヒコと出くわす。
    「やはり飼うのか」
    「ああ。それよりこんな所でなにをしてるんだ」
    この辺りは役所ばかりで用もなくうろつく所ではない。キヨヒコは自分のことなのに首を捻っていた。
    「いや、なんとなく」
    「そうか?」
    「どうせ暇だから付き合うよ」
    ひょっとしたら私のことを気にしてくれたのかも知れない。フタバのことで気まずく分かれたので私も気になっていた。今回は亜人の機嫌は悪くなく済ました顔をしている。
    「ああ、じゃあ頼むかな」
     登記所では最初に特殊な首輪を亜人につけるよう指示された。私を担当した女性職員の説明によれば首輪は主人の思考波か特殊なリモコンで作動し亜人に痛みから失神、死亡まで自在な強さの電撃を与えることができる。そしてもう一つの機能は声帯付近に微弱な電流を流すことで人の言葉を話すことを不可能にすることである。亜人は本来知性が高いので長く飼っていると教育プログラムほどではないものの言葉を覚える。会話する亜人をペット扱いすることは難しく過去に何度もトラブルがあった。
     首輪をはめるとき亜人はおとなしかった。しかし私が書類を書いているうちに首をかきむしり暴れ始める。
    「どうしたんだ?」
    私は後ろで見ていたはずのキヨヒコにたずねた。
    「不明、突然だった」
    亜人はますます暴れる。可愛らしかった表情も悪鬼のようになっている。登記所の職員は電撃を与えるように私に言うが、私は躊躇した。
    題名のない何か きよひこ 08/12/28(日)18:00 No.683
    「首輪がきついとかじゃないんですか?」
    「だとしても最初のしつけが肝心なんです。甘やかすことはかえって動物のためにはならないんですよ」
    そう言いながら職員は説明のとき取り出していたリモコンを失神直前の出力にして電撃を数度与えた。そして冷たく言い放つ。
    「これでも暴れるようなら鑑札は出せません。必要なら当方でこの個体を処分します」
    「そんな」
    「ステーションの安全を守るためです」
    「分かりました。少し話しかけてたいのですが」
    「どうぞ」
    そう言いながら職員は出力を最大にした。私は亜人の側に屈みこみ話しかける。言葉はわからなくても口調から察してくれることを祈りながら。
    「ねえ、首輪は気に入らないかもしれないけどさ。このままじゃ君を助けることはできないんだよ。暴れたいなら運動用の部屋をレンタルしてあげるからさ」
    甘やかしすぎという職員のつぶやきが聞こえてくる。しかしそれなりの効果はあったようで亜人はおとなしくなった。職員がしぶしぶ出してくれた鑑札を首輪の所定の位置につける。これはロックを兼ねており首輪は亜人が死ぬまで外れることはない。
     おとなしくなった亜人を見ていると職員が言った。
    「名前をまだ記入されていませんでしたわ」
    「すっかり忘れてました。えーっと」
    そういえば何も考えてなかった。
    「キヨヒコ、何か案はない?」
    「えっ、ああ2人の絆の証として」
    「なんだって」
    「友情から」
    「私たちの名からか」
    「そうそう」
    「じゃあ君のキと私のトでキトとしよう」
    こうして私の亜人はキトと名づけられた。
    題名のない何か きよひこ 08/12/28(日)18:01 No.684
     帰り道キヨヒコは私たちについてきた。帰る方向は同じなのだ。しかしどうも様子がおかしい。本来もっとにぎやかな奴なのに。かなり遅れて歩いているキトを待つために立ち止まったとき何気なく切り出してみた。
    「どうかしたのか」
    「僕?」
    「他にはキトしかいないぞ」
    「別になんともないけど……どうして?」
    「なんだか元気がなさそうだからさ」
    「そんなことはない。ほら」
    そう言いながらキヨヒコは子供のように両腕を振り回したので私は笑ってしまう。
    「ただキトちゃんに嫌われたのは少し気になるな」
    見るとキトは距離をおいたところで立ち止まりキヨヒコをにらんでいた。
    「どうしたんだろう」
    「さあ」
    「そういえば最初あったときも牙をむかれていたじゃないか」
    「あれは確か僕がキトちゃんを貸せといったからだろう」
    「言葉が分かるのかなあ」
    「そんなはずはないさ。口調や雰囲気から察するんだろう」
    「知能が高いのかな」
    「きっとね」
    キトはまだ立ち止まっている。
    「キト、早くおいで。私は電撃なんて使いたくないんだ」
    キトはあわてて私の側まで走ってきてキヨヒコの反対側に並んだ。
    「ほら電撃の意味は知っているようだぞ」
    「なるほど」
     私たちはそのまま歩き始めた。キトはキヨヒコの視線から隠れるように私の側を歩いていた。キヨヒコは私がふったフタバの話題には興味を示さずこう言った。
    「僕からは良く見えないけどキトちゃんはなにをしているんだい」
    「ああ、手が気になるらしいよ」
    「どうしたんだろう」
    「上手く動かせないのさ。手を人間並みに動かすには言語や知識と同様教育プログラムが必要なんだ」
    「ふーん。体の構造上二足歩行は標準でついているけど他はオプションってわけなんだな」
    私はそのまま黙って家まで歩いた。深宇宙の探査のために作った亜人を動物扱いのままにしていることにかねがね疑問を抱いている。
    題名のない何か きよひこ 08/12/28(日)18:01 No.685
     翌日仕事の後私はフタバをとっておきのレストランの夕食に誘いさっそくキトの話をすることにした。フタバとキヨヒコは同じ施設で働いているので彼が言ってしまう前に自分で言いたかったのだ。
     説明を聞いたフタバは賛成も反対もせず話題を変えようとした。雌の亜人を飼い始めたのに無視ということは女性として私に興味がないということなのだろうか。私はあわてて話題を蒸し返した。
    「ひょっとしてキトのことをもうキヨヒコから聞いていたのかい?」
    「いえ。彼は今日途中で気分が悪くなって帰ったから話はしていないわよ」
    「そうか」
    「でもどうして?」
    直情型で男に生まれたかったとうそぶくこともあるフタバはぐずぐずした態度を嫌う。そこだけは私が苦手な点だけど好きになった以上目をつぶるしかあるまい。私は思い切って正直に話した。
    「雌の亜人を飼い始めたのに気にされないってことは私は君に相手にされていないのだろうか?」
    「そういうことか。知りたい?」
    「ぜひ」
    「その前に……そういうことを聞く以上あなたは私が好きと告白したと思って良いわけなのかしら」
    題名のない何か きよひこ 08/12/28(日)18:02 No.686
    意外な反撃に私は慌てた。とっくに分かっていてくれていると思っていたのだ。
    「え? えーっと言わなかったっけ」
    「食事やビデオ鑑賞会には何度か誘われたし、将来の夢もうかがったけど好きという言葉がその口から出たことはないわ」
    「でもそうなんだ」
    「では言ってみて」
    「ここで?」
    周りのテーブルが先ほどから静かなのは注目を浴びてしまったからに違いない。巨大とはいえ宇宙ステーションは小さな町ほどのコミュニティーである。私はとてもトホホな状態に追い込まれてしまったわけだ。といって逃げるわけにもいかない。
    「君が大好きだ」
    「私もよ」
    「え!」
    「あら私には2度言わせる気?」
    「え?」
    「私もあなたが大好きです」
    私は舞い上がった状態のまま食事を終えた。その夜は彼女に用があると言うので自走路の乗り口で別れる。
    「ごめんなさいね。さっきも言ったように先約があるの」
    「いいさ。また明日会おう」
    「ええ。ああ、そうそうこれ部屋の予備の鍵。渡しておくわ」
    「じゃあ私のも」
    「嬉しいな。ところでまだ早い時間だけどこれからどうするの?」
    「キヨヒコの見舞いに行こうと思う」
    「やさしいのね」
    「病気知らずの男だから不安がっているかもしれない。まあ私の知らないうちに彼女を作っていれば別だけど」
    「いないわよ。じゃあおやすみなさい」
    「あ、ああ」
    フタバはまるで猫のように軽やかなステップでいきなり高速路に乗り移り去っていった。


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