■壱

それはいつもの戯れのはずだった。
東風谷早苗は体を許し静かに横たわる。

彼女が信奉する神の内の1柱、洩矢諏訪子が早苗との戯れを求めたのだ。
胸がはだけられ、袴も脱がされていく。
しばらくは甘い戯れが続いていたが…

『ん…そういえば、諏訪子さま?今日はいつものお帽子は?』
『ふふっそんな事はどうでもいいでしょ?
 それより早苗、これから貴方を私だけの巫女にしてあげる』

『え?何を…』

その瞬間、諏訪子の体から強大な邪気が溢れ表情が変化する。
『私の目を見なさい、早苗』
『あっ…』

その瞳を見つめた途端、早苗の表情から感情が消え…虚ろに変化していく。
薄れゆく意識の中で早苗は目の前のモノがいつもの諏訪子でない事に気がついた。
しかし、時すでに遅く…


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