とりあえず、煙草関係の話ラスト。

今回は別視点で、実際の確率論の話。

日本のデータで行くと、2005年のデータで肺がん患者数が62,063人でした。

うち、57%の人が「75歳以上」です。
肺がんはそもそも加齢と共に発生確率を上昇させる病気との事で、そこ等辺は除外して考えても差し支えは無いぽいです。
57%は35375.91で、四捨五入で35376人。更に65歳以上は7800人でしたので、足して43176人。
それを引いて18887人が対象データです

次に総務省の「2005年国勢調査抽出速報集計結果の概要」を用います。
2005年の人口は1億2776万人で、65歳以上人口は2682万人ですから1億94万人となります。

で、一人当たりの発生確率は0.000187%で、10万人に18.7人となります。
ここから更に一般的に言われている「肺がん患者の9割が喫煙者」と言う話を参照すると、非喫煙者の一人当たりの発生確率は0.000019%で、10万人に1.9人となります。
これがデフォルトの発生確率として考えられます。

受動喫煙による肺がん発生率はそこからリスクが上昇されると言う話で行くと「肺がんになるリスクは1.5倍から2倍も高くなります」と言う話なので、ココから計算します。
その話の参照元:
http://www.aikawanaika.or.jp/hiroba/131-4judoukitsuen.html

すると、10万人に2.85人もしくは3.8人程度のリスクとなります。
これを「高い」と見るか、「低い」と見るかは人によります。

ただ、これでも宝くじを400枚買って、1等の当選を当てる位の確率です。

ちなみにこれでも単純に計算しているだけなので、職業曝露等の計算はされて居ませんので、当然ながら低くなります。

一人当たりの発生確率は喫煙者で16.9人/10万人、1.9人/10万人。

高齢者のデータでも65歳以上で160.9人/10万人。(喫煙者144.8人/10万人、非喫煙者16.1人/10万人)

※ちなみに2005年基準にしたのは、統計情報がしっかりあるため。また、肺がんの年齢別割合は変わって無いとの事@肺がん関係の医学会みたいな所の話だと

取り立てて、騒ぐような話か?とは正直思う。多めに見てその位だしねぇ。。。

実際、この数値で行くと受動喫煙のリスクと言うのは、交通事故による死亡者数より少ない。(交通事故死者は5.1人/10万人)

交通事故は死亡までの時間が長かったり、重度の後遺症になった人の数値は入って居ないので、交通事故による負傷者数を合わせると実は83.5/10万人になる。

#こっちは2006年のデータ、2005年は確認できない。

つまり、高齢者の喫煙者以外は、原則として交通事故による死亡・負傷する確率よりも低い確率論での話でしかない。

その程度のレベルの話なのです。