覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕された酒井法子容疑者(38)=本名・高相法子=を乗せたシルバーのワンボックスカーが8日午後9時38分、東京・渋谷の渋谷署に到着し、報道陣らが構えたカメラのストロボが瞬いた。後部座席の真ん中に座り、黒いTシャツ姿の酒井容疑者はうつむいたままで、表情をうかがい知ることはできなかった。
到着の約20分前、同署前には約30人の警察官が規制線をはり、交通整備を始めた。「酒井容疑者出頭」の一報に報道陣は次第に増え、100人以上にふくれあがった。車が到着した際には、5人ほどの記者が規制線から飛び出し、車にカメラのレンズを向けた。
同署前には通行人や観光客らが足を止め、移送の様子を見守った。デート中の若者らがカメラ付き携帯電話で撮影していた。
酒井容疑者に逮捕状が出たことが明らかになった7日以降、渋谷署前には連日、大勢の報道陣が集まり、テレビ局の車両が列を作っていた。
移送の様子を見ていた都内の男性会社員(38)は、「清純派のイメージだったのに裏切られた気持ちだ」と話していた。