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【社会】

今年は鉄道より車 帰省ラッシュ始まる

2009年8月8日 夕刊

お盆を海外で過ごす人たちで混雑する出発ロビー=8日午前、中部国際空港で

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 お盆休みを海外や故郷で過ごす人たちの帰省ラッシュが8日から本格化した。ガソリン価格の高騰で「車より鉄道」だった昨年とは一変。休日上限1000円の割引制度が適用される高速道路は朝から大混雑。影響を受けた形の鉄道は、空席も目立つなど静かな出足となった。空港は海外へ向かう人たちの混雑がピークとなった。

 ■高速道路■

 東海地方の高速道路は朝から大混雑。中日本高速道路によると8日午前の通行量は例年の5割増し以上で、渋滞は一時、東名高速で30キロ近く、名神高速と中央道でも25キロほどに達した。

 お盆期間は上限1000円の割引制度を土日以外も適用。混雑の分散化が目的の1つだったが、同社は「分散効果はあったと思うが、それでも例年にない混雑ぶり」と話す。

 午後1時現在、渋滞は東名高速下りの豊川インターチェンジ(IC)−岡崎IC間で15キロ、東名阪道下りの四日市ジャンクション−鈴鹿IC間で12キロなどいったん緩和したが、「夕方以降、再び30キロに延びる可能性もある」と同社。

 土日以外の割引制度は今後、13、14日に適用される。帰省は13〜14日、Uターンは14〜16日がピークという。

 ■J R■

 JRは、お盆期間中の予約が前年を大きく下回るなど、高速道路の1000円効果の影響を受けている。

 東海道新幹線は昨年のお盆初めの休日は下りののぞみ乗車率が終日100%を超えていたが、8日午前で100%を超えたのは一部のみ。ひかりは余裕があり、自由席では乗車率80%ほどの列車も。在来線も目立った混雑はないという。新幹線のピークは下りが12日、上りが16日と予想している。

 ■中部空港■

 中部国際空港では、お盆休みを海外で過ごす人たちの出国がピークを迎えた。5月の大型連休中は新型インフルエンザの感染を予防するためマスク姿の人が多く見られたが、この日はほとんどおらず、出発便を待つ人の笑顔があふれた。

 家族でグアムに向かう名古屋市緑区の男性会社員(40)は「新型インフルのせいで、本当は会社に渡航許可を申請しないといけなかったが、面倒なので内緒で行く。感染はしないでしょ」と楽観的に話した。

 同僚とソウルに行く愛知県豊田市の保育士成田智美(さとみ)さん(28)も「買い物が楽しみ。インフルエンザの心配も少し頭をよぎったけれど、大丈夫かなと思って」と話した。

 中部国際空港会社によると、8日は7400人が出国。帰国のピークは16日で8800人。

 

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