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自民・細田幹事長、仙台入り 支部長ら激しく突き上げ

 自民党が7日に仙台市で開いた衆院選(18日公示、30日投票)のマニフェスト(政権公約)説明会で、細田博之幹事長が厳しい突き上げを食らった。細田氏は「民主党のマニフェストはうその固まり。地域に伝えてほしい」と求めたが、党県連支部長らは「有権者の反応が厳しい。党は危機的状況だ」と反論した。

 説明会には県連役員や支部長ら約200人が参加した。佐藤勝古川支部長(大崎市議)は「有権者を説得しようとしているが、『今度はだまされない』と言われる。反省の弁を聞きたい」と党本部を批判した。
 佐藤支部長は2007年、当時の安倍晋三首相に早期退陣を求める申し入れ書を提出した行動派。「この4年で支持基盤が流動化し、選挙運動の担い手が見つからない」と強調した。

 佐藤早夫鶯沢支部長も「有権者は民主党の公約が実現しないとは思っていない。どこに行っても比例は民主党に投票する、と言われる」と苦しい情勢を説明した。

 細田氏は「全国的な現象で反論はしない。説得する努力を積み重ねるしかない」と理解を求めるのが精いっぱい。

 最後は宮城県議会の畠山和純議長が「政権は命懸けで守るものであり、情熱が必要だ。幹事長は情熱が欠けている」と率直に批判した。
 細田氏は笑うだけで、党組織を支える最前線から飛び出した危機感との温度差が際立った。

 党宮城県連の柏佑整幹事長は「みんな懸命に運動しているという証し。批判が飛び出すのは悪いことでない」と話した。

◎「民主政策都会寄り」/細田幹事長・街頭演説

 自民党の細田博之幹事長は7日、仙台市で街頭演説し、衆院選(18日公示、30日投票)の民主党マニフェスト(政権公約)について、「都会寄りの政策ばかりで、地方の実情に即したものがない」と批判した。

 細田氏は「民主党の政策では地方の農業、過疎地の医師不足に対応できない。自民党は絵に描いたもちでなく、責任ある現実的な政策で地方を振興する」と強調した。

 民主党が掲げる高速道路無料化、暫定税率廃止、子ども手当創設をやり玉に挙げ、「いまは景気対策が第一。こうした政策に10兆円も使い、将来の財政負担を大きくすることは避けなければならない」と語った。

 細田氏は街頭演説に先立ち、党政権公約説明会と東北経済連合会主催の説明会にも出席した。


2009年08月08日土曜日

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