時代の証言
被爆したマリア像
(長崎 浦上天主堂)
浦上天主堂は、1945年に原爆で破壊されました。 翌年には瓦礫は片付けられましたが、建物の残った部分はそのまま保存されていました。 被爆の貴重な証言者として永久保存しようとする市民の声も多かったのですが、当時の田川市長がキリスト教国である米国に遠慮し、1958年(昭和33年)に破壊撤去されました。保管されていれば、間違いなく世界遺産となっていたことを考えると残念でなりません。翌年1959年に現在の天主堂が完成しています。 この写真は撤去前の貴重なマリア像です。現在は、ヨハネ像とともに、天主堂の左右に像のみ保管されています
撮影者 松井 啓二郎 昭和30年ごろ撮影 |
この写真は松井氏のご好意により掲載したものです。
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