衆院選に向けた各政党のマニフェスト(政権公約)を取り上げた広島修道大(広島市安佐南区)法学部の集中講義が7日あった。受講生18人がテーマ別に政策を比較し、どの党に1票を投じるかについて論じ合った。
子育て・教育が、学生の関心を最も集めた。3年竹内万里さん(21)=廿日市市=は、自民党の幼児教育無償化や民主党の子ども手当を「子育て世代は生活に余裕が生まれる」と支持しつつ、「財源を説明しないと説得力がない」と主張した。
雇用政策を吟味したのは、3年岩瀬未来さん(20)=佐伯区。「就職活動に不安を感じる。自民、民主、社民党は、ワーキングプアの要因になる日雇い派遣の禁止に力を入れている」と期待した。
1票を投じる政党の内訳は、自民党6人、民主党9人、社民党3人。「政権交代」を最重視して民主党を選ぶ3年桜下真菜さん(21)=佐伯区=は「民主党の公約には疑問もあるが、政治が変わって、生活が良くなれば、若者の政治への関心は高まる」と訴えている。
【写真説明】衆院選のマニフェストを比較し、どの政党に投票したいかを議論する学生
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