「85万円のケーブルは本当に音がいい? 」100万ドル賭けた果し合い
掲載日時:2007.10.19 20:00
前にチラッと紹介した$7250(約85万円)のオーディオ専用ケーブル、覚えてます? あのとき「ダンサブルなケーブル」と手放しで激賞したオーディオ愛好家がいましたけど、案の定、「その辺の Monster Cable とサウンド変わらんやんけ! 超自然現象じゃあるまいし!」と難癖をつけたオジサンがおりまして(写真左)。名前をジェイムズ・ランディさんといいます。
このランディさん、超自然現象とかオカルトが大嫌い。「ジェイムズ・ランディ教育基金(James Randi Educational Foundation=JREF)」なる団体作って非存在証明した人に100万ドルの賞金を出すんで有名だったりします。
で、このPearケーブルについても「 Monster Cableとの違いを証明できた人には100万ドルくれて進ぜよう」と、数週間前に発表、ちょっとした騒ぎになりました。
放っておけないのが、写真右のPear Audio社CEOのアダム・ブレイクさん。ランディさんの糾弾は「でっち上げだ」とやり返し、月曜には「私がブラインドで聞き比べしたげるよ」と名乗り出た Michael Fremer 記者(『Stereophile Magazine』と『musicangle.com』などに寄稿)を審査員に立て、ランディさんに「お膳立ては整った」と返答。挑戦状を受けて立ったわけです。
仮に滞りなく進んでPear Audio社のケーブルの優位が証明された場合、JREFの定めに従い賞金100万ドル( 1億1758万円)は記者さんの懐に落ちます。さて、どうなることやら? どうせやるならテレビ中継が欲しいですね。
UPDATE : 結局ピア・ケーブル、製品提供を拒んで撤退したようですね。それを伝える10月22日付けの続報で米版Gizmodoはアダム・ブレイクCEOを「chickens!(臆病者!)」と連発してます。結局売り言葉に買い言葉だったんでしょうか? (2007.10.25.THU)
CHARLIE WHITE(原文/翻訳:satomi)
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これは結果が楽しみ。続報を期待しています。
オーディオのコンポーネントの世界って普通の人が聞いても違いが聞き取れなかったりしますからね。
多分そういった聴覚能力の差がある事が一番分かり易い一例は、スピーカーの配線が+と-をそれぞれ個別に端子に繋げるステレオを使って、片方のスピーカーの+と-の接続を逆にした上で音楽を鳴らして、左右の位相のズレを認識出来るかというのがある。
わかる人はすぐわかるけど、わからない人はいくら聞いてもわからない。
モンスターケーブルも充分高級でしょうに・・・。
1000円のケーブルとなら(アナログな部分ですから)気持ち程度は違いが出るとは思いますが・・・。
行き着くところ原音の再現、なのでしょうけど『聞こえなかった音が聞こえるのが果たして音が良いと言えるのか』みたいな主観の世界になりそうですね。ローファイとかにしても一昔前には考えられなかったでしょうし。
音に対してではなく、ケーブルや機器にお金を払った事に対して満足しているのではないかと思うのです。
>sayさん
その方法だと、左右で位相がまるっきり逆転してしまい、センターがゴッソリと消えてカラオケ状態になってしまいます。
いくらなんでも、誰でもわかっちゃうと思いますよ。
>tesさん
カラオケ状態に聞こえるためには間接音を考慮しつつ左右のスピーカーの角度もきっちり正面に向けて合わせた上でセンターで聞かなきゃならないですから、一般家庭だとまずそういった環境にはなりません。
ですから一般の個人宅で試すと位相差が聞き取れるかどうかになっちゃいます。