2009年08月07日
昨年もそうだったのだが、同じベンチャー枠で来ているshi3zさんと私とは、同じフィールドにいるだけに、それは違うだろうと意見が分かれることも多く、そもそも今回の講義以外でも会うと喧嘩っぽくなりやすい私たちは、昨夜の講師の飲み会で遂に本格的な喧嘩に発展し、shi3zさんは捨て台詞を吐いて懇親会の場を去ったのだった。
こうした諍いのことをネットに書くのもどうかとも思ったのだが、リーダーシップを論じるために呼ばれた講師同士が飲み会で喧嘩、ということになると、授業そのものが駄目なリーダーの見本市のような様相を呈してしまうため、私たちが何を議論していたのかについて、shi3zさんにならって私の視点からもブログに書いてみようと思う。
まず、私がshi3zさんに対して指摘したかったのは、彼のコミュニケーション態度についてである。彼は、普段から私たちに対して、私たちはshi3zさんのことを「清水さん」と呼んでいるのに対して、「お前」「小野君」「楠君」「楠(呼び捨て)」という感じで、部下に対して接するように話すところがあり、それだけならまあ失礼な物言いをする人だ、というくらいで済むのだが、酒を飲んだりするとこれが酷くなる傾向があり、昨夜は楠さんがこれまでの取り組みを言葉を選びながら丁寧に説明しようとしているところを、一々「どうせお前なんてクズなんだから」という枕詞をつけながらコミュニケーションを取っており、こちらとしてはそのあまりにも無礼な姿勢に黙っているわけに行かない状態だったわけである。
まあ酒を飲んだ席だから、というのはあるし、アンバランスな人ほどイノベーションを起こしやすいところもあるし、コミュニケーション態度についてこちらの基準を押しつける気もないけど、普段の態度も含めて、損してると思うよ。shi3zさん。
一つshi3zさんに謝らなければならないのは、shi3zさんに私が「人のことをクズだと言い切れることなんて何も成し遂げてないだろう、お前自身がクズだ」と言ったことで、shi3zさんの無礼な態度に頭に来ていたとは言え、shi3zさんがこれまでやってきたことを否定するような言い方をしたのは申し訳なかったと思うので、ここで謝罪したい。
ところで、shi3zさんは私について「嘘を平気でつける人間」「欺瞞に満ちた人間」であると学生に対してもネットでも宣言おり、この授業に参加している学生さんもブログを見ているようなので、こちらについてもコメントしておきたい。
shi3zさんが私について、「嘘を平気でつける人間」であり、それ故に「欺瞞に満ちた人間」であると言っている理由は、九州大学の授業に参加している生徒達に対して、shi3zさんが「君たちは僕のようには決してなれないから、才能ある人間の邪魔だけはしないようにしてほしい」というスタンスである(彼曰く、正直であるが故にそう言ってしまう)のに対し、私は「shi3zさんはああいっているけど、ここに参加している人も、shi3zさんのように生まれつき極端に目立っている人でなくとも、講師陣のようになれる」と言っていることについて、「慶応SFCを出ていて、その中で新入部員が100人いたのが4年の時には2人くらいしか残らない弁論部の部長を務めていて、高校の時は陸上で都内トップクラスのタイムを出して、自分が普通ではないと知っていて、学生はそんな風になれるはずないと思っているのに平気で嘘をついている」からだそうである。
私が学生に上記のようなメッセージを送りたいと思ったのは、shi3zさんが授業の中で学生に対して、社会には自分の利害ばかり考えて動く人が多数おり、その中で権謀術数を張り巡らせながら戦っていかなければならない、というメッセージを発信しており、去年は「ここは戦場だ。戦場で最初に死ぬ奴は、そこが戦場だと気付かない奴だ」というメッセージを発信しており、私から見て、たぶん学生はかなりびびっているのである。shi3zさんのような考え方でベンチャーをやっていく人もいるが、私も約9年ベンチャーの世界にいるが、shi3zさんのように相手の悪を見抜かなければならない、という神経を張り巡らせている人でない人も多い(というか、そうでない人の方が多い)。もし、この授業に参加した学生が将来自分で会社を始めようとしたとき、shi3zさんのような人でなければ起業はできないのだ、と思ってしまうことがあれば、それはかなり大きな問題だと、真剣に思っている。このような考えから、「shi3zさんのように、生まれつき目立ちまくっており、権謀術数を張り巡らせようとしなくても、もっと純朴で善良な経営をしている人も多いし、必ずしもshi3zさんのようにならなければいけないわけではない」というメッセージを発信したかったからである。
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