2009年8月7日 18時28分更新
岡山県津山市で、塩漬けにした梅の実を天日干しにして梅干しを作る「土用干し」の作業が最盛期を迎えています。
津山市神代の梅の里公園では、園内およそ2800本の梅の木から実を収穫し、梅干しやジャムに加工しています。
公園では今月3日から塩漬けにした梅の実を、天日干しにして梅干しを作る「土用干し」の作業が始まり、最盛期を迎えています。
公園を管理する地元の農家の人たちが、あわせておよそ150キロの梅の実を木の板の上に並べたうえ、真夏の日差しにさらして、乾燥させていました。
この作業は、暦の上で「土用」の時期に行われることから「土用干し」と呼ばれていますが、今年は、梅雨明けが遅かった影響で例年より2週間ほど遅いスタートとなりました。
公園によりますと、天日干しはひとつの実について3日から4日程度行えばよいため、梅干しの品質への影響はないということです。
作業は、今月いっぱい続けられ、乾燥させた実は赤じそなどといっしょに樽の中で熟成させて梅干しに仕上げられ、道の駅などで販売されます。
公園管理組合の前原啓志組合長は「ことしは、梅が豊作だったので実太りの良いものを使ったおいしい梅干しが期待できる」と話していました。