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民主、衆院比例区に参院予定者擁立へ

2009年8月7日1時12分

 民主党は、今回の衆院選比例ブロック名簿に、来夏の参院選の同党立候補予定者を載せ、衆参の選挙戦を連動させる。総選挙の運動を強化し、参院選予定者の浸透も図る一石二鳥の作戦だ。比例名簿は近く党本部で最終調整したうえで発表する。

 同党は3日に小選挙区の公認・推薦作業を終え、比例名簿を残すのみとなった。党本部は比例単独候補のリストを8月上旬までに提出するように都道府県連に指示。小選挙区と重複立候補する候補者全員を原則として1位に全員並べ、下位に単独候補を擁立する方向で調整している。

 北海道連は、北海道ブロックに07年参院比例区で立候補して落選した元日本看護協会常任理事の山崎摩耶氏を擁立する。小沢一郎代表代行が10年参院選への擁立を示唆した候補だ。また、鳥取県連は7月18日、来夏の参院選鳥取選挙区(改選数1)に、坂野重信元自治相の孫で小児科医の坂野真理氏の擁立を決定。比例名簿には載せないが、この時期に決定して衆院選と連動させる狙いがあるという。

 こうした衆参連動作戦は、政権を取った場合にさらに来夏の参院選で議席を増やし、政権基盤を安定させる狙いがある。党幹部は「衆院選で政権交代したら、その勢いをそのまま参院選に持ち込まなければ」と語り、参院選での単独過半数を目標に掲げる。

 風が吹いて小選挙区当選が相次げば、比例名簿下位の単独候補にも当選の可能性が出てくる。実際に、自民党が大勝した05年総選挙では、比例下位の党職員まで当選を果たした。仮に、来夏の参院選立候補予定者が当選した場合について党幹部は「1年だけ衆院議員をさせて、参院選に出したらいい」と語った。

 比例単独候補としては、前回総選挙で落選し、公認争いにも敗れて別の候補に差し替えられた候補や、元参院議員らも名簿下位の登載対象になりそうだ。(松田京平)

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