夫が逮捕された後、行方不明になり、警視庁に捜索願が出されていた女優の酒井法子(38)の長男(10)が6日夕、東京都内で無事であることが確認された。長男は東京・赤坂の知人宅に預けられていたという。ただ、酒井の安否は依然不明。4日夕、山梨県南巨摩郡身延山付近で携帯電話の電波がキャッチされたのを最後に消息は完全に途絶えたままだ。「長男と一緒なら最悪の事態は避けられる」。希望を抱く関係者の間に衝撃が走った。
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警視庁によると、酒井の長男の無事が確認されたのは6日午後7時15分ごろ。長男は酒井が行方不明になった3日から都内の知人宅に預けられていた。知人は「(酒井から)預かってくれと言われた」と話しているという。
知人は5日、知り合いに酒井の長男を預かっていることを連絡、この知り合いが警視庁に伝えた。警視庁は長男の顔を知っている人とともに、長男の無事を確認。健康状態に問題はないという。
長男の無事確認を受け、酒井の所属事務所「サンミュージック」の相澤正久社長が7日未明に会見。「精神的に保護する観点から、子供と知人の取材はご遠慮いただきたい。酒井はいまだ消息がつかめていません」と疲れた様子で2〜3分間、語った。会見には、約100人の報道陣が詰めかけた。
所属事務所によると、酒井は、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで夫の自称プロサーファー高相祐一容疑者(41)が逮捕され、事件が報道された3日から連絡が取れなくなった。高相容疑者の母親が赤坂署に捜索願を出していた。
警視庁によると、酒井の携帯電話の電波が4日夕、山梨県内で途切れていたことが判明し、酒井さんが同県内にいる可能性があるとみて、山梨県警に連絡するなどして行方を捜していた。
酒井の携帯電話の電波が最後にキャッチされた山梨県南巨摩郡身延町では地元のタクシー会社などに山梨県警南部署から情報提供を呼び掛けるビラが配布されたが、有力情報は皆無という。
同町の波木井地区には現在も親せきが住むが、デイリースポーツの呼び掛けには応じず。89年に交通事故死した酒井の父、三根城(みねぎ)さんが当時居住していた竜王町(現甲斐市)富竹新田の住民で、酒井の両親とも面識のある女性は「法子さんはこの辺りの土地勘はそんなにないはずなので、来ていないと思う」と話した。
周辺の携帯電話の電波状態は比較的に良好。その後電波はキャッチされておらず、現在は酒井が電源をオフにしているか、充電切れとみられる。
一部では、失踪直前の酒井が義母に「どうしていいか分からない」と電話で話したとも伝えられた。今も孤独な逃避行を続けているのか?酒井の安否が気遣われる。