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女子ボクシング世界王者が国内初の2冠戦

 女子世界王者同士による国内初の2冠戦へ、WBA女子世界ミニマム級王者の多田悦子(28=フュチュール)とWBC女子世界ライトフライ級王者の富樫直美(34=ワタナベ)が両王座を懸けて対戦する計画があることが6日、分かった。両陣営は対戦に合意しており、条件面など細部を交渉中。試合は11月か12月に、大阪・ATCホールを予定。約1500人収容の会場で、初めてのボクシング開催となる。

 2人には1階級の差があるが、ライトフライ級(リミット48・9キロ)の富樫が多田のミニマム級(リミット47・6キロ)まで体重を落とす方向で契約ウエートが調整されている。国内では男子も含め、2本のベルトを懸けた世界戦は過去にない。今回の勝者は両王座の防衛戦を同時に行うことが困難となるため、一方のベルトは返上することになりそうだ。

 高校入学まで男子ともけんかした「女番長」こと多田は、23日にヤニ・ゴーキャットジム(タイ)との初防衛戦を大阪で控えており、これに勝つことが2冠戦実現への前提条件となる。

 一方の富樫は日本ボクシングコミッション(JBC)が女子ボクシングを公認後、国内初の世界王者に輝いた。これまで2度の防衛に成功。「助産師王者」としても有名だ。両者はアマチュア時代に1度対戦があり、多田が勝利している。

 [2009年8月7日8時17分 紙面から]


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