2009年8月7日17時30分
酒井法子容疑者=99年撮影
【北京=坂尻顕吾】タレントの酒井法子容疑者をめぐる問題は、中国でも高い関心を呼んでいる。失跡以来、連日のように地元メディアが報道。7日に覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕状が出たことも、中国の華僑向け通信社・中国新聞社(電子版)が速報で伝えた。
中国では酒井容疑者の知名度は非常に高い。90年代後半から、出演作のテレビドラマ「ひとつ屋根の下」「星の金貨」などがネットやDVDを通じて中国内でも広がった。中国や台湾などアジア各国をめぐるツアーも注目され、歌手としても人気を博した。日中文化体育交流年の親善大使だった07年春には、来日した温家宝(ウェン・チアパオ)首相に花束を贈呈した場面が中国メディアにこぞって取り上げられたほどだ。
7日付の北京の地元紙・新京報は「酒井法子いまだ見つからず」の見出しを掲げ、山梨県内で携帯電話の電波が確認されていたことや、長男が東京都内の知人宅に預けられていたことも伝えた。
7日に警視庁から逮捕状が出ると、ネット上では顔写真つきで、これまでの経過をふり返る報道や書き込みが続いている。