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【政治】

首相、民主党の公約修正を批判 鳩山氏は保守路線けん制

2009年8月5日 19時14分

 与野党党首は5日、公示まで2週間を切った衆院選に向けて、候補者てこ入れのため各地に飛び支持を訴えた。自民党の麻生太郎首相は鳥取、岡山両県を遊説し、民主党がマニフェスト(政権公約)の日米自由貿易協定(FTA)締結方針の修正を決めたことなどを批判。民主党の鳩山由紀夫代表は福井、石川両県を回り、「保守色」を前面に出し民主党を攻撃する首相をけん制した。

 首相は鳥取県米子市での街頭演説で「『自由化する、FTAはやります』と間違いなく書いてあった」と指摘。「農業は国の基本、食べ物は少々危なくても安ければいいというのは違う。薬物が入っているようなものを売り付けられる。われわれはそう考えて、食料自給率を申し上げている」と強調した。

 鳩山氏は福井県坂井市での街頭演説で「ここは保守地盤が強いといわれる土地だが、『保守』とか『革新』という時代はもう終わっている。どっちが国民の期待に応える政治をするか、これが勝負だ」と政権交代に支持を求めた。首相が「民主党大会には日の丸がない」などと批判していることを念頭に置いた発言とみられる。

 共産党の志位和夫委員長は都内で日本BS放送の収録に臨み「街頭演説でこれまでにない強い反応がある。若い人が聞いてくれる」と手応えを強調。社民党の福島瑞穂党首は札幌市内を遊説し、記者会見で「構造改革路線の誤りを正すため、今こそ社民党の存在感を発揮したい」と訴えた。

 公明党の太田昭宏代表は選挙区の東京12区で、国民新党の綿貫民輔代表は富山県内で支援者回りを続けた。

(共同)
 

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