2009年8月6日 20時21分更新
麻生総理大臣は、平和記念式典に出席するため訪問した広島市で記者会見し、北朝鮮の核の脅威に対抗するためには、アメリカの『核の傘』が必要だという認識を示しました。
この中で、麻生総理大臣は、記者団が、「日本はアメリカの『核の傘』に守られている中で、どう核軍縮に取り組むのか」と質問したのに対し、「核が世界で一斉に、ある日突然なくなるならいいが、通常では考えにくい。誰かがやめたら、相手もやめてくれるという世界ではないと思っている」と述べました。
そのうえで、麻生総理大臣は、「核で他国を攻撃しようという国が隣にある。北朝鮮の核ミサイルは日本にとって明白な脅威だ。それに対して、日本は、核で抑止する力を持つアメリカと同盟関係を結んでいるという現実を踏まえる必要がある」と述べ、北朝鮮の核の脅威に対抗するためには、アメリカの『核の傘』が必要だという認識を示しました。
さらに、アメリカのオバマ大統領がことしの後半に日本を訪問する際、広島を訪れるよう働きかけるかどうかについて麻生総理大臣は、「オバマ大統領の意向や、こちらの意向は、直接、双方で話をする。国家元首の訪日などをメディアを通じて両国が話をすることはない」と述べました。