2009年8月6日 18時58分更新
岡山市の中学校の修学旅行をめぐり、国内の大手旅行会社5社が見積もり代金を不正につり上げるカルテルを行っていたことを受け岡山市教育委員会は、市内の中学校に対して修学旅行などの行事でこの5社との取引を控えるよう6日までに通知を出しました。
公正取引委員会は先月10日、大手旅行会社5社が今年度以降に実施される岡山市の公立中学校の修学旅行について、おととしと去年の2回に渡って見積もりの価格を事前に話し合って決めるカルテルを行っていたと認定しました。
これを受けて岡山市教育委員会では、市内のすべての中学校に対して修学旅行などの行事でこの5社との取引を控えるよう6日までに通知を出しました。
このなかでは、「5社を修学旅行などの取引業者とすることは望ましくない」としたうえで、学校が修学旅行などの契約を行う際は、市教育委員会が作った「手引き」に沿って業者を選定するよう求めています。
一方、市内の中学校の校長でつくる校長会は、カルテルが認定された今年度と来年度の修学旅行について、一部返金や価格の見直しを求めて業者と協議しているということです。