大原麗子さん
大原麗子さん(93年)
大原麗子さん(83年)
俳優の大原麗子さん(62)が6日、東京都世田谷区の自宅で死亡しているのが見つかった。警視庁は病死の疑いが強いとみている。
成城署によると、大原さんの弟から同署に3日、「2週間前から姉と連絡が取れない」と通報があった。6日になって弟の都合がつき、同日午後7時すぎ、署員とともに大原さん宅に入ったところ、2階の寝室のベッドで大原さんが仰向けになり、死亡していた。死亡から2週間以上経過しているとみられる。
施錠されており、侵入や物色の跡などがないことから、同署は事件性はないと判断している。大原さんは一人暮らしだったという。
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東京生まれ。64年にNHKのオーディションに合格してデビュー。65年、東映に入社し、映画「網走番外地」「不良番長」シリーズで人気を得た。テレビでも活躍し、故石立鉄男さん主演の「雑居時代」(74年)など人気ドラマのヒロインを演じた。清楚(せいそ)なたたずまいとハスキーな声で好感度が高く、70年代後半から80年代後半にかけて放送されたウイスキーのCMでは、「すこし愛して、ながーく愛して」のセリフで多くの男性ファンを魅了した。
映画では「獄門島」(77年)、「おはん」(84年)などに出演。83年の「居酒屋兆治」では、高倉健さんが演じる主人公を一途に愛する女性を演じて高く評価された。「男はつらいよ」のマドンナにも2回起用されている。89年のNHK大河ドラマ「春日局」に主演。86年の「新・喜びも悲しみも幾歳月」の演技で第1回山路ふみ子賞を受けた。
73年に俳優の渡瀬恒彦さんと、80年には歌手の森進一さんと結婚したが、いずれも数年で離婚した。近年は、運動神経に障害が出るギラン・バレー症候群が悪化し、闘病生活を続けていた。