サマーウォーズ(ネタバレ)
以下ネガティブな感想がありますから、この映画が好きな人は読まないでください
逃げて、にげてー
いちいち転載するのもご遠慮ください。
正直、なんじゃこれはと思いました。 ともかくシナリオの出来が最悪で
数学オリンピックに出られる主人公が、たまたまやってきた美人の先輩の嘘恋人に、たまたまジャンケンに勝ってなれて、たまたま謎の暗号をうっかり解いて、たまたま軍事演習のハッキングAI事件に遭遇して、たまたま間違えられて全国に指名手配、たまたまそこにチャンピオンクラスのゲーマーがいて、たまたまそこの家のおばあちゃんが超大物で、たまたま書き間違いがあったおかげで無罪と分かり、たまたまやって来たおじさんのおかげでばあちゃんポックリ逝ってしまい、たまたま借りられたスーパーコンピューターや軍事機材で、たまたま人型してるハッキングAIに喧嘩を挑み、たまたま昔の合戦法が採用され、たまたまスーパーコンピューターが馬鹿親戚のおかげで熱暴走、たまたまみつかったおばあちゃんの手紙で一家団結して、たまたまゲーム大好きハッキングAIが花札に興味を示して、たまたまみんな持ってる機器でアクセスして花札勝負、たまたまヒロインナツキが代表で、たまたまいた運営側に超アイテムを与えられ、たまたま花札知ってる外人が多く、なんだか分からないけど協力して貰って大勝利、たまたま地球にやってきた人工衛星墜落を阻止して、たまたま温泉が出るという話。
呆れるぐらい偶然要素ばっかりで、これは正直お粗末としか言いようがないです。
高校生が主人公ということから、中高生がターゲットとは思いますが、中身が小学生向けレベルのバーチャルパニックではどうしようもないと思うのです。結局は「運営がしっかりすれば」ですむ話。主人公とその一家は関係ありません。
家族の絆を重視という割りには、主人公の家族はまるで出てこずに、他人に巻き込まれただけ。小学生向きキッズムービーと割り切れば、気にはなりませんが大人向けに見て貰おうと思うなら、もうちょっとシナリオ段階から練り直した方が良かったと思います。
「時をかける少女」のように、何か原作があってそれを細田監督風にアレンジするのならもっと良いものが出来たのかも。なまじオリジナルで勝負したばかりに物語作りの基礎が出来ていないことが露呈したような気がします。
素直にドタバタサマームービーと思って楽しむのが一番だと思いますが、それが通用するほど興行界は甘いのでしょうか?
『ウォーゲーム』(ジョン・バダム 1983年)は最後にコンピューターが「戦いは無意味」と悟るシニカルな終わり方。バーチャルパニックの名作の前ではかすんでしまいます。
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