2009年8月6日17時28分
板に刃が固定されたタイプの野菜スライサーや電気ミキサーなど刃のついた調理器具で、手や指にけがをする事例が相次いでいるとして、国民生活センターは6日、注意を呼びかけた。商品テストでは、刃が露出したまま回転する電気ミキサーや、深くたわむスライサーがあった。
各地の消費相談窓口に寄せられた事故の件数は、04年4月〜09年5月の約5年間でスライサー292件、電気ミキサー16件。スライサーでは野菜を押し当てた際に板が深くたわみ指が刃に触れやすくなり、つめがはがれて人工皮膚を移植した事例があった。電気ミキサーでは上部の容器部分を外した状態で刃が回り、指を切ったなどの相談が寄せられた。
センターが電気ミキサー8製品をテストしたところ、刃が露出した状態で作動したものが4製品。うち1製品は安全装置付きだった。担当者は「電気ミキサーは安全装置の有無や内容を確認し、使用時以外はプラグを抜くよう心がけて」と呼びかけている。