前日の発言を不適切と認めた橋下知事=大阪府庁
大阪府の橋下徹知事(40)が5日、定例会見で、4日にNPO法人「ニューウエーブ大阪」に対して「民放の天下り先でしょ」と発言した件を「不適切だった」とした。
同法人は、橋下知事が通天閣への移転計画を表明している、府の上方演芸資料館「ワッハ上方」の指定管理者。関西民放各局のOBらで結成され、4日の会見でワッハ上方の移転案について否定的な見解を示していた。
橋下知事は定例会見で「天下りじゃないらしいですね。表現が不適切でした」と説明。「民間企業のことを、(自分たち)権力側はワーワー言うのは改めなきゃ」と珍しく反省した。とはいえ、明確な謝罪はせず、「ただ、やはり(ワッハ上方に)4億円の予算を使うのは難しい。何でもかんでも『文化を守る』というのでは…」と強気の姿勢は崩さなかった。