六本木ヒルズ「レイカサイ」③
テーマ:東京中華支配人は一品一品、とても丁寧に説明してくれる。歴史を絡めつつ・・・じっくり聞いていると、目の前にきらびやかで贅沢な宮廷の食卓が目に浮かぶ。この店のすごいところは、とても不思議で特別な場所だと感じさせられること。これは支配人の力によるものでもあるし、ほかの客とほとんど顔を合わせないようようなしつらえのせいでもある。ちょっとした別世界に来たような・・・そんな感覚なのだ。
この皿では、針のように細かく刻んだほうれん草を揚げたものが下にしいてあった。しかし全然しつこくないのだ。でも、上にのっているのが何だったのか思い出せないのが非常に残念。
「小泉首相はこれを、オッ、中華の牛丼だね、とおっしゃいました」と支配人。日本の中枢にいる政治家の方々は、よくここにお集まりになるそうだ。そう、わかった。ここは・・・まるで「料亭」なのだ。隠れ家、というのとは違う。堂々とそこにありながら、入店してしまえばそこは特別な空間。出てくる料理は、一見普通の、でも手間をかけ作られた「特別」料理。素材は一級、カラダによい優しい料理・・・「とにかく旨いものを」!そんなギラギラは似合わない店。丁重な、しかし意外とフランクなサービスに身をゆだねながら、「レイカサイでの時間」を楽しむのが真髄。豪華で重い料理に飽き飽きした人たち、支払いなど全く気にならない人たちが集うのがこの店なのだ。
あっというまに食事は終わり、デザートが運ばれてきた。確か(汗)杏仁豆腐だったはず。美味しかったがあまりに物足らなかったという印象しかない。悪いけど。このお値段なんだから、もう一品くらいあってもいいんじゃ・・・なんて思うのはわたしが「一般庶民」ゆえか。
しかしこちらのサービスで出されるお茶はものすごく美味しかった。サービスのお茶が美味しいのは、お茶にこだわっている脇屋シェフの「WAKIYA」が印象深いが、こちらも素晴らしかった。ジャスミンティと聞いたが、ちょっと普通のものとは違う。食後はこのお茶をゆっくりいただきながら、支配人との話しに興じた。
「いつもVIPばかり相手にしているから、わたしたちみたいな普通の人が来ると気が楽になって舌がなめらかになるのかなー」なんてあとで笑った。そのくらい、いろいろ面白い話を聞いた。この支配人、アメリカのホテルに長くいたらしい。そのあと新宿のセンチュリーホテルサザンタワーの支配人をしたという。やり手のホテルマンだったのだ。芸能人も多く来るという。
「ご存知ないと思いますが、押尾学っていう芸能人・・・?」
えッ!?ぴんときた。先ほどいただいた名刺には「押尾・・・」とあった。押尾学は有名な帰国子女だ。ああ、まさか・・・?
「知ってます!お父様なんですか?」
「はい、実は・・・」
そういわれてみると、どことなく似ているようにも思う。いやぁびっくりした。結構好きなのよね。ちょっとなまいきそうなところが可愛い(笑)。もちろん彼もよくくるらしい。
CPがどうの、とそればかり言ってるような人には到底理解できない店だろう。あと、濃い味好きの人、化学調味料に慣れた人にも物足りないかもしれない。CPは大事だと思う。だけど、こういう店もあるのだという経験ができたことは収穫だった。レストランで食事をする、ということの楽しさは、値段だけではかれるものではない。ほかの店にはないもの、ここだけの雰囲気、そういう特別なものをわたしたちは少なくとも楽しんだ。料理については、当日よりも今思い出すとじわじわっとその美味しさがよみがえってくる感じがする。けれどそれはすごく抽象的な全体の印象だ。この感覚も、ほかの店ではあまり経験したことがないものである。
ふらっとそのうち行ってみるかもしれない。あの支配人・・・もう一度会いたくなるような人なのだ。彼もまた、ここの料理と似ているような気がする。ちなみに、昼夜3組の理由は3室しかないから。入って右手に2室とお手洗い、左手に厨房への入り口と一室があるのみ。お手洗いが男女一緒で結構普通なのが残念だった。
1 ■暑中お見舞い申し上げます
レイカサイいらっしゃったんですね。
やはり唯一無二のお店ですよね。
いつもと言うわけにいかないけれど、たまにはこういうお店でゆったり頂くのはいいですね(って私たちはご招待でしたが)
赤坂ラポムは昔から食べてます。世田谷に無添加のゼリー専門店がありますが、情報がアップデイトできていないので果たしてまだあるか?
フルーツパラーラーのゼリーなどいかがですか?
私は手作り派ですが、銀座千疋屋(4丁目のお店)のヨーグルトゼリーはいかがでしょう?昔からかわらないお味ですよ。