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2総合病院のニーズ探る 光市が住民対話スタート '09/8/5

 合併で2カ所の総合病院を運営する光市は3日夜、公立病院へのニーズを探る市民対話を始めた。光、大和の両市立総合病院の役割や収支状況などを説明。赤字を続ける2病院の存続を目指す市川熙市長の姿勢に対して、「役割分担を明確にした上で、2病院の存続を」「1病院に集約するべきだ」と賛否両論が飛び交った。

 初日の三島公民館での会合には約120人が出席。市病院局の末延勇雄管理部長が近年の患者や常勤医の減少、いずれも7割を下回る病床利用率などを紹介し、「医療環境が変化し、公立病院の役割も見直す時期に来た」と強調した。

 出席者は「赤字を出す病院が2カ所もあっては、市の財政破綻(はたん)につながる」「二つの病院が必要な理由は」などと質問。市川市長は「地域医療の拠点として、身の丈にあった2次救急医療機関と大和地区の1次医療機関が必要だ」と理解を求めた。市民からは「高度な検査ができる2カ所の公立病院を残して」との声も出た。

 市は7日までに計4カ所で対話集会を開く。市長の諮問機関「市病院事業あり方検討委員会」の答申や市議会の意見を踏まえて、本年度内に病院再編の方向性を示す方針だ。(山瀬隆弘)




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