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【社会】

最寄りの診療所をリアルタイムで 名古屋大が検索システム

2009年8月6日 17時12分

 休日や夜間に軽症患者の来院が相次ぎ、大病院の救急部門がパンクするのを防ごうと、名古屋大はすぐに受診できる最寄りの診療所を、患者らがインターネットで検索できるシステムを開発、名古屋市医師会が7月から導入している。

 名古屋大によると、リアルタイムの検索システムは初めてという。

 システムは病院情報データベース「ホスピタルナビ」。登録した医師の携帯電話に毎日メールを送信。医師はその日、正規の診療時間以外で診察可能な時間帯を返信する。こうした情報をまとめ、ホームページで提供している。

 患者ら利用者はホスピタルナビのホームページの「夜間休日診療所を探す」欄から「内科」「外科」「産科」「小児科」の4科で名古屋市内の診療所を検索できる。

 現在登録しているのは約90の診療所で、医師会は今後、登録者を増やす予定。

 医師会の細川秀一救急委員会委員長は「医師が診察時間後も、別の仕事などで診療所にいる時間をリアルタイムで患者に提供できる。大変便利」と話す。開発した名古屋大の杉浦伸一准教授は「登録者をどのように増やすかなど課題は多いが、名古屋市でうまくいけば全国でも生かせる」と期待している。

(共同)
 

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