軍事評論家=佐藤守のブログ日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

■軍事を語らずして、日本を語るなかれ!!■

2009-08-04 原爆の日を迎える

原爆の日を迎える

 昨日はチャンネル桜の収録で澁谷に出た。夏休みとあって、渋谷駅界隈は賑わっていたが、スクランブル交差点を上から見ると、蟻の巣に群がる蟻たちのように見える。

 ところが午後8時過ぎには、一転してまるで舞踏会が終わって出てきたかのような薄手の夜会服?もどきの衣装を纏った若い女性が多かったので度肝を抜かれた! 成人年齢引き下げは大丈夫だろうか?


 収録では、井上キャスターが、月末の選挙を危惧していたので、にわか政治評論家を務めたが、来月の『防衛漫談』は丁度結果が判った頃になる。状況次第では二人とも澁谷警察署に連行され、タクラマカン砂漠の収容所送りになるのかも・・・?


 ところで、昨日紹介した『フランス国営テレビ』番組を、本物の番組だと勘違いされた方が多かったようで、舌足らずな紹介をお詫びしたい。

 フランスの国営テレビが、日本語字幕付きで放映することはまずありえないし、フランス語が出来る方なら一目瞭然だろうから、あくまでもフランスの名を借りた“エスプリ”的「動画」で、ヒトラーの実録ニュース映画に、綾小路きみまろの漫談を貼り付けたものと同類である。

「『よくできた動画です』というコメント付きのブログ・・・」と付け足したのでお分かりいただけると思ったのだが説明不足であった。

 要はこの動画は、日本のメディアでは絶対に報道されない内容を「フランスの番組」に置き換えて紹介した、意見発表だと思ってみてくだされば十分である。

 背景に流された中国人「教授」や「評論家」を活用する日本のテレビ局に、少しは疑問を抱いて欲しかったのである。

 どうして日本のテレビ局が「日本を斬る!」などというニュースもどき番組で、中国人に司会を勤めさせなければならないのか、フランス放送番組を借りて警告している方の発想が新鮮だったからである。

 再度言うが、日本のニュース解説番組?を「葉」とか「朱」とか外国名のキャスターもどき教授がいいたい放題で切りまくり、それに日本人ゲストが嬉しそうに相槌を打つ、そんな番組が堂々と日本国内に流れていることを異常だと思わないのか?というのが私の提言である。

 中国のCCTVで、日本人がキャスターを勤めて、中国共産党を誹謗中傷する番組があったら、是非教えてもらいたいものである。どうしてそこまで日本人がこびへつらう必要があるのか、私にはこれらのTV会社の意図がさっぱりわからない。それはつまり中国の核の存在が無言のうちに作用して怖いからなのであろう。

 彼らの母国が核ミサイルで日本を狙っていなければ、いかに日本のテレビ局だって彼ら出稼ぎ人を採用することはあるまい。日本に滞在する外国人は200万人を越えているが、核を持つインド人、パキスタン人は無害?と思ってか採用していないではないか。南米人だってそうだろう。

 中国人が日本のマスコミ界でこれほどイニシアティブを取っていることに日本人は不信感を抱かないのだろうか?


 政界の裏話も、週刊誌は報じるが全国紙は「気取ってか?」余り伝えない。そんな日本のマスコミ界では表に出ないが日本人の大半が疑問に思っているこの手の闇の世界を面白おかしく「動画」に仕立てた「作品」として評価し、「日本人のひとりでも多くに是非とも目を通してもらい、熟慮して欲しい」と思った次第。作者が右翼か左翼かはこの際関係ない。


 ところで原爆の日が近づいた。今朝の産経一面「くにのあとさき」に湯浅記者が「惜別の歌に託したこと」として書いた中に、作家の門田隆将氏が書いた「康子十九歳、戦禍の日記」の一部を取り上げている。

 戦時中、東京第一陸軍造兵廠に動員された、東京女子高等師範学校(現御茶の水女子大)専攻科3年の粟屋康子さん(当時19歳)の日記を取り上げたものである。中に「特攻に行く人は誇りです。しかし、それを強いるのは国の恥です」と語ったとある。今のインド洋、ソマリア沖に派遣されている海自隊員の姿を彷彿とする。彼らは誇りだが、国は恥じるべきである。

 8月6日、広島に原爆が落とされる。父・粟屋仙吉は広島市長で市長公舎で死んだ。康子は8月10日の日記で「ロシア、帝国に宣戦布告す・・・断乎膺懲あるのみ」と憤っているが、原爆投下では「皆身体のみは息災なるを信ず」と自らを鼓舞しているという。そして彼女は危篤に陥った母の介護で2次被爆する。

「門田氏と康子観を話しながら、何故戦後日本は『原爆の日』に核廃絶を願うだけで終わってしまうのだろうかと思う。二度と粟屋一家のような悲劇を生まないためにどうすべきかを突き詰めない。・・・米国の核は『悪い核』で、北や中国の核は『良い核』であるとの幻想が生き残っているらしい」と湯浅記者は書いたが、米国の核は「日本を守ってくれている良い核」であり、話し合いで解決できる余地を残しているが、北や中国の核は「日本を狙っている怖い核」で、何をするかわからない「物騒な核」だから、触らぬ神にたたりなし、と怯えているだけに過ぎないのである。

 つまり、原爆の日に「平和宣言する」グループは、臆病者の集まりで、何をされるか分からないものに対しては、事前に貢物をして、なんとか許してもらおうという打算が働いているのだろう。

 朝日や毎日新聞などが「中国を刺激する」と判を押したように言うのは、何をされるかわからない不気味な「核」が怖いのであり、「刺激」とは「くわばらくわばら」と、手を合わせる呪文用語なのである。

 今年の6日には、田母神氏が広島で始めて「核」について、所信を述べる。賛否いろいろあるのは当然だが、今まで「封鎖されてきた」核の実態に関する公平な意見を聞いた広島市民の反応が楽しみである。


 蛇足だが、それにしても昨日は、渋谷駅で電車に乗り座席に座ろうとしたら、若い?女性に素早く滑り込まれて危うくその女性のひざの上に座るところだった。唖然として彼女の顔を見たのだが、うつむいて顔を伏せている。日本人じゃない雰囲気だったが、以前新宿駅でもこれと同様な目にあった。

 この時は彼女のひざに腰を下ろしてしまったのだが、驚いて中腰になって後ろを見るといつの間にか女性が据わっていて平然と中国語の新聞を広げ始めた。“初体験”だったから唖然としていると、家内がその女性に注意した。と、突然彼女はさっとホームに降りて行ったのである。

 何を言いたいかというと、十九歳の粟屋康子さんとこれらの現代女性との比較である。何がこれほどの差をつけたのか? やはり教育以外には考えられないが、家内に言わせると「さっと座らない貴方のほうがのろまだ!」という事になる。次回からは、たとえ女性のひざの上に座る事態になっても平然と座ってやろう!と思っている。どんな顔をするか楽しみ?だが、まさか「痴漢!」と叫ばれて、私のほうが逮捕されることはあるまい・・・それとも朝日、毎日から『女性を刺激した元空将』と叩かれるだろうか?

 都心に出かけるたびに、物騒ですれからしの国になりつつあることを痛感し、精神衛生上非常に悪い。


世紀のラブレター (新潮新書)

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康子十九歳 戦渦の日記

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なぜ君は絶望と闘えたのか

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裁判官が日本を滅ぼす (新潮文庫)

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神宮の奇跡

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84728472 2009/08/04 13:21 >それはつまり中国の核の存在が無言のうちに作用して怖いからなのであろう。

日本は中国からだけではなく、米国からも核恫喝を受けているというのが真相です
最近、日本はイランのアザデガン油田の権益を縮小しました
周知のとおり、米国とイランは79年の在イラン・米大使館占拠事件以来の犬猿の仲であり、対立は根深い
2008年にはイランはドルでの原油取引を停止し、ユーロ(と円)に切り替えた
更に米国とイランの関係が悪化したのは想像に難くないでしょう
日本は米国の圧力により、米国の対イラン経済制裁に付き合わされた格好です
中国、ロシア、北朝鮮と周囲を核武装国に包囲されている日本は
核抑止力を米国に依存しているのであり、米国に核の傘を畳むぞと脅されれば従わざるを得ない
いわば別のベクトルからの核恫喝です
そして日本が権益の大部分を放棄したアザデガン油田は中国に移行した

中国がイラン・アザデガン油田の権益獲得へ 日本大打撃
ttp://sankei.jp.msn.com/life/environment/090801/env0908011207001-n1.htm

核兵器はその破壊力により、滅多なことでは使用するのが躊躇われる兵器ですが
核兵器は政治的な兵器であるという事を最初に看破したのは
かの毛沢東と言われています
国際社会では非核国は核武装国の動向に配慮して行動しなければならないのであり
非核国が核武装国との間で対等な外交交渉を担保したいと思うのなら核武装するしかない
日本人の核アレルギーの如何に関わらず、それが国際社会のルールです
日中や日米間の外交交渉は、外交交渉をしているフリであり
日本が最初から譲歩する事が決まっている
核を保有すれば全ての外交問題が解決すると言っているのではなく
核武装国との間で対等な外交交渉が担保されるという事です
外交交渉の前から譲歩するのが決まっているのと外交交渉の結果、譲歩するのとでは雲泥の差です

日本で核議論が起こりそうになったり、政治家が核議論を促す発言すると
米中から牽制する動きが出てくるのは、彼らには日本の核武装を阻止できないことの裏返しだと認識しています

hitotubuhitotubu 2009/08/04 15:07 現在の日本外交最大の問題は北朝鮮問題である。今、おぞましい体制の北朝鮮がぐらついていて、起死回生の策で核実験までしている。こんなとき、日本はなにかできるのではないか。
 国会など公式な場での核武装論議である。実現は議論の結果に任せるとして、この議論は中国をきっと動かすはず。
 北鮮に対する中国の生ぬるさは、チベットなどと比べると信じられないが、それは、外交上の利用価値があるから。しかし、日本の核武装は中国にとって北朝鮮の利用価値の比ではない。
 日本に政事家は多いが、政治家がいないことを嘆くのみ。

梟 2009/08/04 16:08 長崎広島の市長の核反対活動は、あまりに政治的背景がありすぎます。なぜが大陸方面の核には寛容です。長崎出身者としていいたい;いつまでも原爆にすがる観光をやめてほしい。経済は三菱造船にすがっており、多くの護衛艦の建造に恩恵受けているのに空虚な反戦運動はバカバカしい。一番言いたいことは長崎市長は核廃絶運動の前に、長崎市の拳銃廃絶運動からしなさい。一体何人の市長が拳銃で撃たれましたか>核の心配よりもっと身近な 凶器の心配をして欲しい。国連で演説する前に市政に専念してほしい

素朴人素朴人 2009/08/04 21:04 佐藤様 お疲れ様です。

 例のフランス国営放送は、字幕と挿入画面が良くできていたので
 他の掲示板にも紹介させていただきました。

 実際の内容については、関知しないというスタンスをとりました。
 (フランス語が分からないためと、あまりに日本の現状、問題の本質を
  突いていましたので、これは、この番組とはかなり異なると判断したためです。
  フランス人がここまで分かるはずが無いということもあります。
  まあ、当該ブログの下に、その旨のコメントはありましたが)

 
 今の若い日本人及び子供たちには、今のまま続けば、悲惨な社会しか残らない
 でしょう。

 団塊の世代の特徴は、

  1.国家意識の無さ

  2.人間の義務として歴史伝統文化を伝承しなくてはならない
    ということを知らない。
    このおかげで人並みに暮らせるということを知らない。

  3. 2.の意味で個人でさえない。奇妙なふわふわした存在である。
  4.よって、子育ての大失敗。
    迎合するしか能が無い。
    (だらしない娘の服装に何も言えない)
    
  5. 4,の延長上に同じような対外国への姿勢がある。

 彼らが、今の若者を育てたのであり、この無国籍社会を作ったのである。
 責任は重大だ。

 左翼、右翼等というレベルではなく、腰抜け、卑怯者の集まりだ。

 最悪なことに、彼らは真にそのことに無自覚である。

キラーT細胞キラーT細胞 2009/08/04 23:23 朗報です。NHK放送波を遮断する装置が登場しました。
http://orange.zero.jp/saito.rose/

バビロン7バビロン7 2009/08/04 23:56 ミャンマーの核兵器開発がどうも現実味を帯びてきたようです。オーストラリアの新聞が報じたと、日経新聞に載りました。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090801AT2M0102401082009.html

北朝鮮一国を放っておいたものですから、ミャンマー軍事政権も調子に乗ってきたようですな。

「原爆の日」やら「終戦記念日」で手ぇあわせてお祈りしてきた結果がこのざまですわ。
何とバカバカしいことでしょうか。
正直、戦前がうらやましいとすら思えるほどです。
広島と長崎は一体どんな腐れ演説をしてくれるのか、今から楽しみですよ、ほんとに。

新入生新入生 2009/08/05 00:32 F22の導入は絶望的というか無理になりましたが、今後どうするかですね。
売ってくれない相手の言うがままに、F35の開発費用を負担して導入するんでしょうか、少なくとも運用上の不利とか何やかんやは無視しても、タイフーンの導入を示唆するとか、自主開発を本格化するなどの情報を流すべきでしょう。
要請を拒否された相手の言われるままに抗議も表明しないなど、足元を見られるだけじゃないですかね。
一応は、ふりだけでも抗議の表明はすべきですし、将来を見越した技術の獲得などの行動は初めても損ではないですし、もしF35にするにしてもこちらもカードは多いほうがいいでしょう。

愛国沙門愛国沙門 2009/08/05 03:24 粟屋康子さんのエピソードは、非常に良い話しですね。毎年、この時期になると政治的な核廃絶、九条絶対派が中心になり集会や平和行進なるものを行う。私の知り合いの僧侶も、団扇太鼓を叩いて、政治的背景の強い、日本山妙法寺教団にくっ付き行動をしますが、日蓮宗の中に彼等を批判する者は極めて少ない。 一方、私が日蓮宗系の正論派の仲間と共に「日蓮聖人は護国の聖者! 大東亜戦争の戦没者は護国の御英霊!!」とでも、たまにですが「辻説法」を行うと「上人の日蓮右翼」と言う批判が返ってくる。同門の僧侶に私と同じ考えの方も少しは居るが、行動に出る人が居ない。市民団体(左翼でない)の街宣で、私一人が僧侶なので尚更に目立ちます。渋谷と言えば、件の日本山妙法寺教団の事務局は道玄坂の奥に有り、黄色い袈裟を掛け、団扇太鼓を叩いて各地を歩く独特な僧侶が集まるが、渋谷の若者に団扇太鼓を叩き、吃驚させてやる僧侶は一人もいない。私に言わせれば、渋谷を変にした責任は日本山妙法寺教団にも、あると思います。道玄坂に居酒屋予科練と言う海軍出身者の経営する店がありましたが、乱暴狼藉な若者の為に、残念ながら十数年前に撤退してしまいました。山手線の客も好きでない。

やすやす 2009/08/06 09:51 >バビロン7さん

広島市長の秋葉はオバマ米大統領のプラハ演説で調子に乗って「核廃絶は最低限の責務」とか、「オバマジョリティー・キャンペーン」とか言い出して、世界の恥さらし状態になっているそうだ。
核兵器を凌駕する新兵器が登場しない限り、核廃絶は絶対に不可能である。オバマの任期は最長8年。その間に核がこの世から消えてなくなると信じるのは妄想の類だ。第一、核削減とは保有を前提にしているのだから、核廃絶の願いは「見せかけ」に過ぎないではないか。
核廃絶は理想だが、達成の見通しがこれっぽっちもない絵空事に過ぎない。観念的なサヨクの平和主義は、現実の平和主義にとって大きな障害となっている。われわれは空想の世界で生きているのではなく、現実の世界に生きていることを認識すべき。さすれば浮ついたオバマ礼賛などできようはずもない。
最低限の責務も果たさず、生涯を終える秋葉を地獄が手ぐすね引いて待っていることだろう。

東風吹かば東風吹かば 2009/08/06 09:53 佐藤先生、はじめまして
チャンネル桜拝見しております。
今年も、広島の慰霊祭が終わりました。
そして、今日は、歴史に残る出来事が行われます。
田母神元空幕長の広島、8月6日における講演です
私は、この講演が、新しく未来に向けた画期的出来事のなるよう心から願っています。
ビル・クリントン元大統領が北朝鮮に拘束されていた米女性記者を米国へ連れて帰ることが出来ました。
私は、この報道を見て、アメリカ国民が羨ましくてたまりませんでした。それと同時に、日本の拉致被害者家族会の皆さんの、くやしさ、やるせなさを思うととても他人事とは思えませんでした。
答えは簡単ですよね。アメリカが核大国である。日本は持たざる国である。
外交交渉を行うことが出来るか、また自国の国益や国民をまもれるか。パスポートは、核ですよね。
田母神元空幕長の勇気ある行動を、心から支持します。

ゲスト


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