首相「米国の核抑止力必要」 対北朝鮮で強調 (08/06 12:02)
麻生太郎首相は6日午前、広島の平和記念式典後に記者会見し、米国による「核の傘」提供について「核を持って攻撃しようという国が隣にあり、核で抑止しようとする米国と日本は同盟を結んでいる。一方的に誰かが(核保有を)やめたら、みんながやめるという話ではない」と述べ、北朝鮮の核脅威に対抗するため米国の核抑止力の必要性を強調した。 首相は「核のない世界の実現は唯一の被爆国である日本の悲願だ。自民党はこれまでもすべての核兵器に対して核軍縮を強く求めてきた」と指摘。同時に「核が世界で一斉になくなることは考えられない」と述べ、核軍縮では現実的に対応すべきだとの見解を示した。 北朝鮮の核、拉致問題について「対話の扉を閉ざすつもりはない。引き続き国際社会の声に対して北朝鮮が真摯に耳を傾けるよう求めたい」と述べ、北朝鮮に6カ国協議への早期復帰を促した。 |