コメ市況調査会社、米穀データバンク(東京)は5日、7月末時点での2009年産のコメ作況指数予想を「やや不良」の「96」と発表した。北日本と西日本の日本海側を中心に長雨による日照不足や低温が続いたことが響いている。06年以来3年ぶりの低水準を見込む。
北海道や青森、福岡、90の大分など10道県が「不良」となる一方、豊作の目安とされる「やや良」が見込まれるのは103の宮崎県のみとなった。最低は86の長崎県で、87年以来の不作が見込まれる。08年産の全国作況指数(確定値)は102の「やや良」だった。
09年産米の収穫予想は約821万トン。農林水産省の需要見通しと比べ約16万トン不足する計算になる。ただ、比較的豊作だった08年産米の在庫が高水準のため、米穀データバンクは「8月の天候が平年並み以上ならば供給不足は起きない」との見方を示している。
価格については「08年産米の在庫の膨らみと09年の不作がどう作用するかによって変わり、現時点では見通しにくい」と指摘。
コメの作付面積について米穀データバンクは前年比0・8%減の約161万ヘクタールとなり、これまでの傾向から国の生産調整(減反)目標は約4万ヘクタールが未達になると予想している。
米穀データバンクの基準によると、作況指数が105~102を「やや良」、101~99を「平年並み」、98~95を「やや不良」、94以下を「不良」に分類している。
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