酒井法子、山梨にいる！？自宅に車残し…移動手段は不明

電車？車？何の手段を使って移動したのか。酒井法子の行方が途絶えた山梨・南巨摩郡にある身延駅。騒ぎがウソのような静けさだった

　夫の逮捕後行方不明になり、警視庁に捜索願が出された女優・酒井法子（３８）の携帯電話の電波が、４日夕に山梨県内で途切れていたことが５日、警視庁への取材で分かった。警視庁は酒井が山梨県内にいる可能性があるとみて、行方を捜している。また、逮捕された夫の高相（たかそう）祐一容疑者（４１）が、２日深夜に都内で職務質問を受けた際、酒井が現場に駆けつけ、ショックのあまり泣き崩れる一幕もあったという。

　赤坂署に捜索願が出されてから一夜明け、長男（１０）とともに行方が分からなくなっているのりピーの“足跡”が、山梨で見つかった。３日以降、呼び出し音の後に留守電になっていた酒井の携帯電話の電波は４日夕、途切れた。位置検索では山梨県内と出ており、これらを手がかりに警視庁は行方を捜している。同県南巨摩郡身延との情報もある。

　所属事務所「サンミュージック」によると、酒井と山梨は亡くなった父親を通じて関係がある。父親は母親の兄、酒井の伯父の紹介で、福岡から山梨・竜王町（現・甲斐市）に移り住み、暮らしていた。８６年にデビューし、都内で暮らす娘を訪ねて、車で山梨から上京していた。

　しかし８９年、父親は酒井を訪ねた帰りに中央高速で事故に遭い、山梨・大月市内の病院に搬送され、息を引き取った。葬儀は竜王町で営まれ酒井も参列。山梨にはつらく、悲しい思い出の地だ。伯父も既に他界している。

　また、酒井の自動車は都内の自宅に置いたままになっており、山梨に行ったとすれば自家用車以外の手段を使ったことになる。

　山梨という手がかりが出てきたものの、この日夕現在で、まだ酒井本人からの連絡がない状況に変わりはない。相澤秀禎会長（７９）は、朝からフジテレビ系「とくダネ！」、日テレ系「おもいッきりＤＯＮ！」、ＴＢＳ系「ひるおび！」と、民放の情報番組に立て続けに電話出演。「１時間でも、１０分でも早く」無事を確認したいという思いで捜索願を出したことを明かした。

　さらに「今日、明日中にはっきりした答えが出ると僕は思っている」と期待を込め、どこにいるか分からない酒井に向かって「僕の携帯はつけっぱなしにしてあるので、連絡をください」と、祈るように呼びかけた。

　会長とともに、酒井がデビュー当時の１４歳のころから面倒を見てきた相澤正久社長（６０）は、「最悪の状態を避けたい」と悲痛な面持ちで訴えた会見から一夜明け、改めて「捜索願を出すのは勇気がいることだった。大きな賭けだった。でも人命がかかっている」と無事を祈った。

　相澤社長は、酒井と連絡が取れなくなった３日以降、２～３時間しか睡眠をとっていない状態。スタッフも深夜まで警察など関係各所と連絡を取り続けており、事務所全体でのりピーの帰りを待っている。

　◆酒井　法子（さかい・のりこ）１９７１年２月１４日、福岡市生まれ。３８歳。８６年に日テレ系ドラマ「春風一番！」でデビューし、８７年に「男のコになりたい」で歌手デビュー。その後もフジテレビ系ドラマ「ひとつ屋根の下」など数々のヒットドラマに出演、台湾などでも人気に。９８年に結婚。９９年に長男を出産。血液型Ｂ。