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January 20, 2009 3:00 AM
いまでも信じられない。 1月2日、大切な友達が天に召された。
松倉裕子さん、46歳。 彼女は、超人気レストランのママ。 気丈にも、二ヶ月前まで店に立っていた。
わたしは、生まれて初めて葬儀委員長になった。 多くの常連客から贈られた、たくさんの花で祭壇を飾った。 彼女の遺影を取り巻く、パワフルネームの数々。 せめて、彼女が寂しくないように。
五年半前に発病した彼女は、 あたしはいつ死ぬかわからないから、 ミカジョン、遺影にできる写真を撮って、 と、三年前、わたしに撮影をディレクションさせた。 それが、本当に使われる日がきてしまった。 葬儀委員長は、石田純一さんとふたりで務めた。 彼は、古くからの常連で、彼女の店が有名になったのは、石田さんがきっかけだ。 サマンサタバサの寺田社長が弔辞を。 とても丁寧なスピーチに心打たれた。 寺ちゃんとわたしが知り合ったのも、ママが紹介してくれたから。
38歳のとき、四番目の子の妊娠がわかった夜、 レストランで乾杯をしてくれた。 そして、おいおい泣いてくれた。 わたしの身の上を思いやって。 子供は可愛いが、同時にわたしに降り掛かる重圧を、 真っ先に察してくれたのは、彼女だった。
「あたしも一緒に育てるから!! ミカジョン一緒にがんばろう!! 」
その半年後に彼女は発病した。 そして、その数ヶ月後に生まれた子を、 毎週泊まりに来させ、 彼女は自分の子のように愛した。
わたしの産んだ子供は、 彼女の子供でもあった。
わたしにできることは、 どのぐらい痛いか、苦しいか、辛いか、 話を聞いて、励まし続けることぐらいだった。
わたしの弔辞の途中、 その子が泣き出した。
まだ5歳の人間にも、ちゃんと愛は伝わっていた。
わたしたちの息子は、ずっと側に寄り添っているよ。
ムッシュかまやつさん、 B'zの松本さん、 布袋さん、 今井美樹さん、 森山良子さん、 かまやつたろうさん、 浜崎あゆみ、 GLAY、
常連のミュージシャンたちの曲を流した。 編集を引き受けてくれたのは、TERUだ。
多くの友人と、この店で結ばれた。 それは、すべてママの作ってくれた絆だ。
新年早々の葬儀は、この上なく荘厳だった。 参列者の全員が泣いた。 そして、それぞれが、多くを感じ、それぞれの人生に、多くを誓ったことだろう。
新しい年の仕事が始まり、日常が動き出す。 でも、心の中は寂しさに捕らわれた。 わたしは、自分で思ってた以上に、彼女のことが好きだったみたいだ。 ブログを書く気になど、到底なるわけもなく落ち込みは続いた。 仕事に行くだけで精一杯の、 あとは引きこもり・・・。
そうして、迎えた1月13日は、わたしの44歳の誕生日。 四年に一度の大パーティを企画していたんだった。
会場は、お台場のジョイポリス。
友達の友達は友達だから、 何人でも連れてきていいよ、という会にしたら、 500人ぐらい遊びにきてくれた。
会場のどこへ行っても、笑顔がいっぱい。 とても嬉しかった。 みなさん、なによりのお祝いをありがとう。
人生で得た、たくさんの絆を、 これからも大事にしていきたいと思う。 死んだときに、わたしが残せるものはなんだろうか。
彼女のぶんもがんばるぞ〜〜っっ!!!
遅ればせながら、ようやく新年に追いつきました。 今年もどうぞよろしくね。
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