在阪TV局、資料提供に難色…ワッハ上方移転問題
◆ ワッハ運営のNPO法人理事長らが会見、著作権への認識甘い ◆
大阪市中央区の大阪府立上方演芸資料館(ワッハ上方)の通天閣への移転をめぐり、同館を運営するNPO法人「ニューウェーブ大阪」の理事長・西村嘉郎朝日放送特別顧問らが4日、大阪市内で会見し「移転案は条件や環境が整っておらず、放送局側から継続して資料を提供するのは難しい」との見解を示した。在阪放送局が現在提供している演芸資料は約2700点。
会見には、副理事長の山本雅弘毎日放送会長と伊東雄三館長も出席。西村理事長は、先月20日付で、大阪府に対し現地存続を訴える意見書を提出したことを明かした上で「著作権への認識が甘く放送資料の適正な管理ができるか不安。引き続き協議し、秋までには結論を出したい」とした。
一方、大阪府の橋下知事は、継続提供は難しいとの意見に「しようがないのではないか」とコメント。「僕がいろんなものを整理、統合してきた中で、ワッハだけが神聖不可侵というのはありえない」と話した。
[ 2009年8月5日付 ]
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