24日付四川新聞網によると、同省の成都市中級人民法院(裁判所)は、無免許で飲酒運転をして4人が死亡、1人が重傷を負う事故を起こしたとして起訴された孫偉銘に対して死刑判決を言い渡した。
孫被告は2008年12月14日、自分自身が所有する自動車を運転して、親戚の誕生祝いに出席。宴席では大量に飲酒した。その後、再び自動車を運転した。午後7時ごろ追突事故を起こし、そのまま猛スピードで運転して逃走。センターラインをオーバーして対向車に衝突した。対向車に落ち度はなかった。この事故で4人が死亡、1人が重傷を負った。
裁判所は、「極めて悪質で、重大な結果をもたらした」として、死刑と政治権利の終身剥奪(はくだつ)を言い渡した。
ニュースサイトの環球網が実施したアンケートでは24人午前11時現在、同判決を「正しい」とした回答は85.6%。「正しくない(重すぎる)」は12.3%、「分からない」は2.2%。
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◆解説◆ 政治権利の終身剥奪は権利剥奪刑の1種。政治家が汚職や権力乱用で有期刑の判決を受けた場合、「2度と復活は認めない」ことを意味するので大きな効力を持つが、死刑判決に加えられる場合には、形式的な意味合いだ。(編集担当:如月隼人)
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