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広瀬川に20年ぶり歓声 仙台で貸しボート復活
 | 広瀬川に復活した貸しボート。多くの家族連れらが川面からの情景を楽しんだ=2日、仙台市若林区の宮沢橋付近 |
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仙台市内を流れる広瀬川で2日、貸しボートが復活し、営業を始めた。1990年に最後のボート屋さんが廃業したが、約20年ぶりによみがえり、川面に歓声が響いた。
宮沢橋左岸(若林区)では、約60人が出席して式典が行われ、運営するNPO法人「広瀬川ボートくらぶ」の菅井一男理事長は「市民、行政、NPOの連携で復活した。多くの方に楽しんでもらい、潤いある街づくりに貢献したい」と述べた。
この日は無料とあって、待ちわびた市民が3人乗りボート14艇に次々と乗り込んだ。オールをうまく扱えないカップルなども見られたが、多くの親子連れらは川面にゆっくりと滑らせ、水辺からの眺めを楽しんだ。
近くの会社員佐藤英輔さん(40)は「子どものころ、よく乗りました。とても懐かしく、また家族で来たい」と話した。
貸しボートは1960年前後、6業者が営業。夏の風物詩だった。90年に後継者不足などで途絶えたが、河川法改正で公益法人の参入が可能になり、往時を知る地元有志が復活を目指していた。
貸しボートは午前10時〜午後5時、水曜定休で11月3日まで。料金は1艇45分500円。地下鉄などでの来場を呼び掛けている。連絡先はNPO事務局のサトー技建022(262)3535。
2009年08月03日月曜日
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