2009年8月5日 13時10分更新
ことし3月厳しい労働環境などを理由に、救急医全員が一度に辞職した鳥取大学医学部附属病院の救命救急センターに広島市の病院から新しい救急医が着任しました。
着任したのは広島市にある広島県立広島病院の救命集中治療科に在籍していた平松俊紀医師(32歳)です。
平松医師は、8月1日付けで、鳥取大学医学部附属病院救命救急センターに着任し、患者のカルテに目を通したり、手術後の経過を確認していました。
救命救急センターでは、ことし3月、厳しい労働環境などを理由に、救急医4人全員が一度に辞職しました。
このため、病院では、新しいセンター長の医師を東京の病院から招いたうえで、ほかの診療科が派遣する医師を増やして、24時間体制の救急医療を維持していました。着任した平松医師は、「救急医療はスタッフ全員が協力しあう態勢が重要で、皆さんといっしょに頑張りたい」と話していました。
救命救急センターの本間正人センター長は「ほかの医師を引っ張ってもらい、患者のための診察を続けていきたい」と話していました。