y.yositake
2009-08-05 07:00:00

むかしむかし

テーマ:若かりし頃/起業時代
先日、ある会社さんへ商談に行った際
窓から懐かしいものが見えて
思わず写真を撮ってしまいました。

~ いちがやベンチャー日記 ~-元本社

それは、10数年前にうちの会社が入っていたビル。
このビルにいた時に
海外用のレンタルを始めたのです。
ちっちゃい~そして懐かしい~
(スターホテルの左隣、5F建ての小さなビルです)

懐かしさついでに
創業のきっかけを思い出してみました。

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それは今から18年前。
携帯電話の販売の取次をやっていた僕のところに
当時のソ連大使館から
「ゴルバチョフ書記長(当時)が3日後に来日する。
至急携帯が手配できないか?」
という引き合いがきたのがきっかけ。

当時は携帯電話が一般に普及する前、
基本料金が高く(20,000円/月位)
すぐ携帯を受け取れるようなレンタルサービスはありませんでした。
携帯を購入する場合でも
申し込んでから手元に届くまで1ヶ月位かかっていたし。

それを「3日後に」なんて
明らかにムリな相談だったのですが、
僕は
「こんな2~3人の会社で大使館と取引ができるようになれば
何かスゴイことになるのでは・・・・???」
と妄想がふくらみ、
何とかならないかと必死で知恵を振り絞りました。


結果、
自分達がモニターとして使っていた携帯2台を
そのまま貸すことにしたのでした。

「いくら使ったかわからない」という問題もあったのですが
「使い放題ということにしちゃえばいい!」と思って。

確か「3日で5万円・使い放題」位の料金設定にしましたが、
いざ貸す時にはどれくらい使われるか不安になり
「使いすぎないでくださいねー」などと
必死でお願いしながら貸したのを覚えています。


・・・・こうして何とか
大使館様の要望通りに携帯を手配することができました。

残念ながら
僕が妄想を膨らませた“何かスゴイこと”は
特に何も起きませんでしたが、
心配していた料金面では
何とか赤字にならずにすみました。


そしてこの件で僕は、
「携帯電話のレンタルに潜在ニーズがあること」と
「高い基本料金をうまくマネジメントした上で
必要な時にすぐに携帯電話を貸し出せる体制を作れば、
ビジネスとして成功するだろうということ」を
確信しました。

この件のおかげで
レンタル携帯電話ビジネスが生まれたという意味では、
僕の人生にとっての十分“スゴイこと”になったように思います。

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・・・・最初の写真のビルが出てくるのはまだまだ先。
長くなりそうなので、今回はここまで。
次回をお楽しみに。
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