中国、上半期のGDP成長率が7.1%に
中国の今年上半期の国内総生産(GDP)は13兆9862億元で、「可比価格」計算で前年同期比7.1%増となり、第1四半期と比べ1ポイント伸びた。第1四半期は6.1%増、第2四半期は7.9%増だった。国家統計局の李暁超報道官が16日、発表した。上半期の他の経済指標は次の通り。
▽夏穀物は6年連続で増産、畜産業は安定成長
夏穀物の生産量は1億2335万トン(前年同期比260万トン・2.2%増)で、6年連続の増産。豚・牛・羊・鶏肉の生産量は3580万トンで、6.3%増。
▽工業生産は回復を加速、工業利潤の下げ幅は縮小
国有工業企業と売上高500万元以上の非国有工業企業の生産額(付加価値ベース)は前年同期比7.0%(6月は10.7%増)で、伸び幅は前年同期を9.3ポイント下回った。1~5月期の利潤は8502億元で前年同期比22.9%減、1~2月期より下げ幅は14.4ポイント縮小した。
▽固定資産投資が急増し、投資構造がやや改善
固定資産投資は9兆1321億元で前年同期比33.5%増、伸び幅は前年同期より7.2ポイント拡大した。都市部の固定資産投資では、第1次産業投資が68.9%増、第2次産業が29.0%増、第3次産業が36.6%増だった。
▽国内市場の売上は安定した比較的速い成長、県および県以下の成長が都市部を上回る
消費財の小売総額は5兆8711億元で前年同期比15.0%増、価格要因を除いた実質成長は16.6%。うち、都市部消費財小売額は3兆9833億元で14.4%増、県および県以下では16.4%増の1兆8878億元。
▽消費者物価指数は引き続き下落、生産者物価指数も下げ幅拡大
消費者物価指数(CPI)は前年同期比1.1%減、工業製品出荷価格は同5.9%減、原材料・燃料・動力購入価格は同8.7%減、70の大・中都市の不動産販売価格は同0.8%減。
▽対外貿易は引き続き大幅な減少、貿易黒字はやや縮小
輸出入総額は9461億ドルで前年同期比23.5%減。貿易黒字は969億ドルで同21億ドルの減少。
▽都市・農村住民の収入は引き続き増加、移転所得の伸び幅が拡大
都市部住民の1人あたり総収入は9667元。うち、可処分所得は8856元で前年同期比9.8%増、価格要因を除いた実質伸び率は8.1%。農村部住民の1人あたり現金収入は2733元で8.1%増。価格要因を除いた実質伸び率は8.1%。
▽マネーサプライが急増、金融機関の貸付も大幅増
6月末現在、広義マネーサプライ(M2)は56兆9000億元で前年同期比28.5%増。狭義マネーサプライ(M1)は19兆3000億元で同24.8%増、伸び幅は15.7ポイント拡大した。M0は3兆4000億元で同11.5%増。金融機関の人民元貸付残高は37兆7000億元で同4兆9000億元増。(編集NA)
「人民網日本語版」2009年7月17日