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挑 戦 無 き 者 は 去 れ !

北海道大雪山系 トムラウシ山 大量遭難を考える。 考察⑩ 低体温症発生回避のためのヒサゴ沼避難小屋からのエスケープルートについて、

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※考察⑨は草稿中で、考察⑩が先に仕上がったので、こちらを先に公開します。

このルートには逃げ場がないというのが一般的な新聞報道になっているのは周知の事実。たしかに、地図を広げてヒサゴ沼あたりから逃げられるところを探してもかなり歩かないと逃げられない。ところが現地の登山ルートに通暁されておられるswanslab さまがおっしゃるには、きちんとしたエスケープルートがあるとのこと、しかもそれは悪天の場合でも安全に使えるルートであるそうです。今回はそんなエスケープルートの考察です。

swanslab さまにいただいたコメントによると、以前は、前トム平から下った先にある、コマドリ沢の増水で通行困難となる危険があったため、ヒサゴ沼避難小屋からのいくつかのエスケープルートが縦走の際には常に念頭におかれていたそうである。しかし、今ではコマドリ沢から尾根に上がる新道ができたためか、コマドリ沢の増水による危険を理由にヒサゴ沼でエスケープする判断をしにくくなっているのかもしれません、とのこと。

つまり、新道が出来る以前はコマドリ沢の増水を理由にトムラウシを諦めてヒサゴ沼避難小屋からトムラウシ温泉以外の登山口に下山するエスケープルートがよく利用されていたのだそうだ。

新道が出来たためか、そういったヒサゴ沼避難小屋からエスケープルートをたどるという判断は以前ほどは行われなくなったらしい。
されど、今回の事故を契機として、今後、悪天の場合は、低体温症の発生回避を理由とする迅速なヒサゴ沼からのエスケープというのが、重要視され、低体温症発生回避のためのヒサゴ沼からの安全なエスケープルートの議論が脚光を浴びることになると考える。

見方を変えるならば、いままではコマドリ沢の増水を理由にエスケープしていたので、トムラウシ山頂付近は悪天候時に低体温症が発生する恐れがあるルートであることが陰に隠れていたのだが、新道が出来たことにより、悪天でもトムラウシを超えてトムラウシ温泉に下山しようという登山者が増えて、その結果トムラウシ山頂付近で低体温症による山岳遭難事故が続発、トムラウシを越えて行くルートは低体温症がきわめて発生しやすいルートであることが表面化してきたのだということが出来るのではなかろうか。

ともあれ今回の事件をきっかけに低体温症の認識も広がった筈ですので、悪天候の場合は、低体温症の発生を回避するために、ヒサゴ沼避難小屋からのいくつかのエスケープルートが登山計画に織り込まれねばならないでしょう。

では、実際、ヒサゴ沼避難小屋からどのようなエスケープルートがあったか、swanslab さまのご指摘にしたがって以下に二つのルートを検討します。

 これらのルートは、コマドリ沢沿いのルートが増水で危険なときでもこの道ならば大丈夫!として地元の岳人たちによって使われてきたものであり、当然、雨天でも安全に通過できるルートであるそうです。

zentaisetu
エスケープルートを検討する上で、この図表は周辺のルートが一発でわかり実に便利である。引用元は・・以下のアドレス。
http://www.ne.jp/asahi/slowly-hike/daisetsuzan/02taisetudata/11tozanguchi/00juusou.html

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エスケープルート①

tomuraushihisago
化雲岳、五色岳を経て沼の原(クチャンベツ)に下るルート(クリックで拡大します)

http://www.ne.jp/asahi/slowly-hike/daisetsuzan/02taisetudata/11tozanguchi/02kuchaunbetu.html

のんびりテント泊装備で9時間20分かかるとある。標準では、7時間といったところであろう。であるならば、トムラウシ温泉に下るのと時間的にはさして変らない。
ただし高度的には、ヒサゴ沼避難小屋から1時間20分かかって標高1954mの化雲岳、さらに、1時間20分で五色岳(1868m)となり、そこからは下るルートとなる。五色岳からは標高1600m付近まで木道があるそうである。標高1398mの五色の水場まで逃げることが出来れば、高度的には十分安全圏だろう。

ルート評価
のんびりテント泊装備で2時間40分ならば、18名のツアーで3時間30分ぐらいか?
そのくらいで五色岳を超えれば標高的には楽になる。
ヒサゴ沼避難小屋を5時30分に出て、4時間以内に五色岳を越えれば、朝10時ごろには、標高1800mぐらいまで下ることが出来て、安全圏に速やかにエスケープできたのではなかろうか?

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エスケープルート②

tenninkyo
化雲岳を経て天人峡温泉に下るルート(クリックで拡大します)

http://www.ne.jp/asahi/slowly-hike/daisetsuzan/02taisetudata/11tozanguchi/08tenninkyo.html

これは化雲岳から天人峡に下るルート、のんびりテント装備で8時間20分とある。
ヒサゴ沼避難小屋から1時間20分で化雲岳で、さらに1時間で標高1870mのポン沼まで行って、そこから3時間かけて標高1317mの第一公園に下る。
標高的には、第一公園まで下ると安全圏であろう。単純計算で5時間20分・・朝5時30分にスタートして、11時頃に第一公園となる。

ルート評価
これは一番安全なエスケープ・ルートではないのか?
ヒサゴ沼避難小屋に停滞できないのならば悪天を突いてこのルートを速やかに下山することになろう。
のんびりテント泊装備で8時間20分であるならば、18人のツアーでも、11時間ぐらいで余裕で下山できよう。
すなわち、午後4時30分頃には、天人峡温泉に下山できるはずである。

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さて、私はエスケープルート②がよいと判断したのですが、実際はどちらを選ぶべきでしょうか? 現地に通暁されておられるswanslabさまのご判断では以下のようになります・・。

ホテルバスの手配という面では天人峡ですが、若干森林限界での行動時間が長く距離もあります。風よけになる樹林帯にわりと短時間で入れる最短ルートという面では沼の原登山口がベストです。また、後続同社パーティは沼の原経由でヒサゴ沼に入ることになっているため、もし仮にエスケープの判断がなされるとすれば五色手前あたりで同社パーティ同士がすれ違う可能性のある、沼の原経由で下山することになったでしょう。

ここはひとつ、現地に詳しい方のご判断に従うことにいたします。

Written by silvaplauna

Juli 26, 2009 um 2:06

8 Antworten

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  1. silvaplauna様

    本来ならこちらからきちんとした情報提供すべきところ、大変失礼しております。

    記憶ですが、ツアーの時間読みで、だいたい
    小屋→カウン岳手前分岐(1・5h)
    カウン岳手前分岐→五色岳(1・5h)
    五色岳→五色の水場(2h)
    五色の水場→沼の原入り口(1・5h)
    沼の原入り口→クッチャンベツ登山口(2h)
    と記憶しております。
    しかし、風雨を加味すると、弱い人がいればプラス3時間くらいみるべきでしょう。トータル11・5時間です。決して楽とはいえないエスケープです。

    天人峡の時間読みはだいたいsilvaplauna さんのご考察のとおりです。

    ただ経験的に、天人峡とどちらが負担が少ないかといえば、平坦な道の多い沼の原経由です。本件であれば風を背に歩けるのでよりベターでしょう。

    しかし、通常、コマドリ沢旧道コースの危険をさけてエスケープするパーティのほとんどは天人峡に下る選択をしていたと思います。なぜなら、それだけの雨量になると沼の原コースは木道がついているとはいえ、水位に不安を覚えるはずです。実際には、そんなには増えないのですが。また、天人峡には公共の交通機関があり温泉もあるからです。添乗員やガイドにはホテル代バス代と頭の痛い問題が待ち構えていますが、温泉で疲れを取るのもやはり重要です。
    一方、クッチャンベツ登山口はゲートのある林道の終点で国道に出るまで8km程度は歩かなければならなりません。

    しかし、当日、かりにヒサゴのコルで最終判断をしたとして、カウン沢方面からふらつくような爆風が吹いていれば、天人峡に降りるよりも、風下側のクッチャンベツルートを薦めたいです。ツアーであれば、一人スタッフを沼の原あたりで先行させてバスを呼びに走るでしょうね。

    あともうひとつ、低体温症発生回避についてコメントさせてください。

    私の経験上、低体温症のリスクを客観化して、それを避けるために停滞あるいはエスケープするという判断基準を持っている組織はごく少ないのではと思います。つまり、どのような条件が組み合わさると低体温症になるか、という判断はきわめて難しいと思います。しかし今回の遭難を教訓に今後研究を深める必要がある分野だと思います。

    ただし、実践的には、通常の組織登山の計画では、そういう難しい判断を現場でするよりも、一定の天候条件を下回った場合は何々する、という具合に、もっと広い範囲で網をかけてしまうほうが計画作成上は合理的だと私は考えています。天候の基準であればパーティ内部でコンセンサスを得やすく、議論する時間も最小限ですみます。現場での判断基準はできるかぎりシンプルにしてリーダーの思考の負担を減らすのが安全登山のキモだと思います。

    低体温症といえば、かつて厳冬期の十勝で、奇しくも美瑛岳を越えたあたりで晴れていたものの強風下、メンバーの一人が近い症状になったことがありました。ザックにつけた気温計は-23度をさしていました。
    これは今回の十勝の件はほとんど報道されていませんので、ここでいうべきことではないかもしれませんが、重荷を背負っていたこと、行動開始して2時間以上は経過していた、という点で、共通点があります。さらに防寒具に不備もありませんでした。しかし、事例としては、朝、雪洞や小屋を出た直後になるというパターンが多く散見され、いずれも比較的高所で急激な温度の変化を経験するときに発症しています。いろいろな事故例をみると、経験的には、しばらく行動して体が暖まる前に冷たい強風などにさらされると低体温になる可能性があるというカンが働きますので警戒していますが、しかし、ほぼ同一の気象条件下で、最初は元気に歩いていたが、しばらく行動しているうちにだんだん動かなくなる、みたいなケースというのは、判断が難しいものがあります。

    ですから、低体温症回避という判断基準が登山計画において実践的であるかどうかは、私にはよくわからないところがあります。つまり、具体的にどういう条件になれば、停滞なりエスケープの判断をするか、これはかなり頭を使うのではないでしょうか。

    参考になれば幸いです。

    swanslab

    Juli 26, 2009 um 6:56

  2. swanslab 様

    毎回、貴重なコメントをお寄せいただき感謝いたしております。

    お書きの通り、同じ状況下で行動していても低体温症が発症する人、そうでない人といるわけで、判断基準が難しいのは事実です。

    体質的に低体温症になりやすい人、なりにくい人もいるのかもしれません。
    しかし今回は、山慣れているはずの吉川 寛ガイド、松本 仁ガイドまで発症しているところを見ると、山慣れの有無にかかわらず条件が重なれば誰でも発症するのかもしれません(そこら辺は医学的な研究を待つしかないようです)。

    ちなみに、今回のトムラウシの事例を極めて大雑把に法則化すると・・

    1 行動開始後 6時間で 30パーセントの者が発症し
    2 行動開始後 10時間では 60パーセントのものが発症する
    3 行動開始後 18時間以降に自力下山出来たものは、30パーセント以下であり。自力下山できないものは、瀕死の状態で救助される・・。

    前提条件として、縦走三日目、中高年登山者、体感気温マイナス5度程度の暴風雨下の行動、・・となります。

    低体温症の問題は、確率の問題として捉えるのが、よろしいようです。
    人数が増えれば増えるほど、発症する人が出る確率が高くなるわけですので、グループで行動する山岳会等では、メンバー内に発症者が出た場合の、行動基準をあらかじめ決めておくのが望ましいのでしょう。

    さらに、困ったことに誰が発症するのか、見当がつかない点も問題です。ヒサゴ避難小屋を出るときに、吉川ガイドも、松本ガイドもまさか自分自身が低体温症を発症することになろうとは、予想だにしなかった筈です。(ご存知の通り、2002年の愛知パーティのときは、リーダーの女性が発症しております。)

    いずれにしても、今回のケースをいわば最悪のケースとして、心にとめておくのが、再発防止の上で重要なのかなと考えています。

    もちろん、最悪の場合のことばかり考えていたのでは、冒険的な登山など出来なくなりますが、もちろんそれは別論で、今回のような安全が第一に求められるツアー登山においては、最悪の場合というのが行動を決める重要な判断基準となっていいと思います。

    つまり、安全第一の、ツアー登山においては、「最悪の場合」を常に考えた行動基準が求められるのではないかなと思うのです。安全基準に例えるならば、ツアー登山においては、冒険的な登山よりもより高い安全基準が求められ、すべての判断において、より冒険的でない、消極的な判断が求められる、と考えます。

    他方、社会人山岳会の場合は、志向する登山形態によっておのずと、行動基準、安全基準も違ってきていいはずです。尾根歩きが主体の山岳会と、岩登りばかりしている山岳会の、行動基準、安全基準が同じである必要はさらさらないと思うのです。

    だから、今回のような気象状況においても、冒険志向が強い山岳会ならば、迷うことなくトムラウシを超えて進んでいったでしょうし、それはそれでよいのだろうと思います。(そういう会ですと厳しいトレーニングも積んでいるでしょうから・・。)

    でも、(寄せ集めの)ツアーグループの場合は、最悪の場合に備えて、安全に徹してエスケープルートをたどるのが正解だったと考えます。(もちろん、日程に余裕があれば停滞がベストでしょうが、)

    いずれにしても、今回の事件は、低体温症の「最悪の基準」を作り出してしまったところが、大いに悔やまれます。

    silvaplauna

    Juli 27, 2009 um 7:00

  3. silvaplauna様

    リスクを定量化するとしたら、おっしゃるような分析になろうかと思います。
    もうひとつ重要な前提条件として、レインウエア等の装備は追加すべきでしょうね。
    今回生死を分けたのは、レインウエアの質だともいわれております(ただし吉川さんはゴアテックスなどの素材を着用していました)。

    行動指針としては、悪天候での長時間行動を避ける、につきてきますが、リーダーはその理由付けとして、silvaplaunaさんが分析されているような基準を参照するのがよいと思われます。

    発症者が出た場合の対処方針については、ボトルなどを使用した湯たんぽ作戦など装備を含めた具体的な処方を頭に入れておく必要がありますね。今回の場合は、こうした対処がどうだったか、今後の事実解明を待つばかりです。

    リーダーの発症については、美瑛の場合でもガイドが発症しておりますし、これはこれで、リーダーの判断能力の喪失が更なる悲劇を招きかねないことを考えると、実は過去の類似事例を整理する必要がありそうです。
    古い話では、79年3月の知床遭難という、吹き溜まりのテントを救出中に、リーダースタッフが疲労凍死した事例があります。個人的には、この点に関心が強いです。

    私のコメントはあまり整理されておらずブレインストーミング的なものですので、余計に混乱させてしまったとしたら、ごめんなさい。また、ひとつのアイデアとご理解ください。

    swanslab

    Juli 27, 2009 um 7:53

  4. swanslab 様

    ご承知の通り、最近の中高年登山者の装備はハイグレードで、足回りは、CW-Xに代表される高機能タイツ+キネシオテープ、さらにダメ押しで、ダブルストックを使っています。

    さらに、スポーツドリンクはもとよりアスリート顔負けに、アミノバイタルはじめパワージェルなどの栄養補助食品も摂取しているようですので、一昔前の登山とは比較にならないほど、補給の場面でも満ち足りています。

    で、今回、CW-Xでも、パワージェルでも救えなかったものが、風雨による寒冷さだったというわけでしょう。

    もっとも、レインコートにしても、進歩しているはずなんですが、すこし進歩の方向性が間違っているように思います。
    これは個人的見解なのですが、ウルトラライトだとか言う概念が出てきて、軽いほうに、軽いほうに進化しているようです(何でも乾燥重量300グラムを切っているのが謳い文句になっています)。

    雨具だから、水分が蒸発するときに気化熱の形で体温が奪われることに対する備えも十分に為されるべきでありましょう。

    また、九州や四国の山に登るための雨具と、北海道の山に登りに行くときに持ってゆくべき雨具が、同じであるというのはおかしいと思います。

    体感気温マイナス10度まで暴風雨に耐えられる雨具か、体感気温0度までの雨具か、体感気温10度までの雨具か、それぞれ機能表示をきちんとやって、製造販売してゆくべきなんでしょう。

    当然、登山用品店では、北海道の山に行くための雨具と、九州の山に行くための雨具とはお客さんにお勧めする商品が違ってくるはずです。

    今回、どなたがどのようなメーカーのレインウェアを着ていたのか、中間着の有無、下着の素材は何であったのか?などなどは、大変興味があるところですが、さすがにそこまでの情報は入手できず、記事に出来ません(苦笑)。

    ただ、こういうツアーに参加される皆さんですから、平均的な雨具(機能的にも、値段的にも)は用意して着用なさっていたものと思います。

    まとめますと、現在、体力に不安を持つ中高年登山客の、バックアップをするシステムというのは、

    ①足回りの、高機能タイツ+キネシオテープ+ダブルストック
    ②補給的には、各種栄養補助食品
    ③装備的には、軽量化を追求した高機能装備による軽装化

    であると思うのですが、この装備③の、軽量化、軽装化の発想あたりに落とし穴があったように思っています。

    silvaplauna

    Juli 27, 2009 um 11:19

  5. swanslab 様

    低体温症に関連して・・高所順化と同じように、寒さにたいしても、人間の適応能力は対応し、寒冷地順化がなされるものと考えます。

    戦後シベリアに抑留されていた方が近所にいたのですが、その方に言わせると、慣れてしまうとマイナス20度くらいはなんでもないそうです。

    本州でも八ヶ岳あたりですと、山懐にある山小屋で平気でマイナス10度ぐらいですが、慣れてしまうとそれほど寒いとは感じないものです。

    冬季の登山を中心に一年を過ごす登山家ですと、この寒冷地順化が出来上がっていて、いわば身体が寒冷地仕様になっていると表現できましょう。北海道の岳人の皆さんはどの方も寒冷地仕様であろうと思います。

    ところが、今回の場合、ツアー客の中で、どれほど身体が寒冷地に馴れていたか、寒冷地順化がなされていたか、ツアー客の、過去の登山経歴を調べると何か興味あるデータが出てきそうです。

    寒冷地順化が十分になされている方なら、低体温症は発症しにくいのではないか?と考えています。

    「本州の人間が、夏に北海道の山に登りに行く予定ならば、前年の秋から冬は雪のある山にもきちんと登って、身体を氷点下の気候に十分慣らしておくことが必要である。」

    こんなことがいえるのではないでしょうか?

    silvaplauna

    Juli 27, 2009 um 11:35

  6. silvaplauna様

    下記のNHK解説委員室ブログによれば、
    http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/23738.html

    (1)なぜ出発したのか。

    当日の朝、悪天候のなか、ガイドたちは予定より30分遅れて出発することを決断しました。この時点での天気予報は、「曇り、昼過ぎから晴れ」で、参加者は、ガイドが「午後からは晴れる」と説明したと話しています。しかし同じ日にトムラウシ山を目指し、ほかの避難小屋にいたパーティーのガイドは、同じ天気予報を聞いていましたが、天候の状況から登山を断念し、下山していました。
    との記述があります。小屋にいた他の人たちはどうしたのか気になっていましたが、やはり天人峡かクチャンベツにエスケープしていた模様ですね。

    とりいそぎご一報まで。

    swanslab

    Juli 28, 2009 um 10:49

  7. silvaplauna様

    すみません、さきほどの記事、読み間違いがありました。「同じ日にトムラウシをめざし」「ほかの避難小屋」とありますので、はっきりとは断定できませんが、別パーティの判断地は忠別岳の避難小屋の可能性が高いですね。そうすると、五色岳~沼の原経由~クチャンベツになりましょうか。

    swanslab

    Juli 28, 2009 um 11:20

  8. swanslab 様

    こんばんは、この文章は、極めてレトリックのレベルが高い文章です。
    要するに自説を補強する都合のいい事実を当て込んでいるわけです。

    ある事実を推測する場合に、その推測を支える事実を例示するのは、ひとつの判断根拠を示す意味があってそういう使い方は許されると思いますが、この文章の場合は、イメージ的にいかにもアミューズのツアーガイドが、他のガイドとは違った行動に出た(間違った行動に出た)ということを読み手に印象付ける働きをしています。
    つまり、読み手にアミューズに対する悪い印象を与える作用があります。

    そういったレトリックの手法は、天下のNHKらしくありませんよね。

    もっとも、私の文章にもそういったところがなきにしもあらずですので、至らない点をどんどんご指摘ください。

    これからもよろしく御願いいたします。

    silvaplauna

    Juli 28, 2009 um 12:33


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