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状況
Symantec AntiVirus Corporate Edition (SAVCE) や Symantec Client Security (SCS) のウイルス定義ファイルの更新方法を知りたい。
解決策/詳細
SAVCE のウイルス定義ファイルは、以下の 4 つの中のいずれかの操作で更新することができます。ネットワークの構成やトラフィックなどを考慮し、最適な設定でウイルス定義ファイルの更新を行ってください。
注意: 現在 SAVCE と SCS の全バージョンのウイルス定義は、すべての方法で日次更新が可能です。
- ウイルス定義転送方式 (VDTM)
VDTM を有効にしていると、マスター一次サーバーと呼ばれる 1 台のサーバープログラムのウイルス定義を更新するのみで、サーバーグループに所属しているすべての管理サーバーと管理クライアントウイルス定義が自動的に更新されます。マスター一次サーバーのウイルス定義は、LiveUpdate や .xdb ファイルのコピーによって更新することができます。VDTM は最も高速かつ自動的にネットワーク上の管理コンピュータのウイルス定義を更新する方法です。
VDTM はマスター一次サーバーからサーバーグループ内のコンピュータにウイルス定義を配布するために使用します。マスター一次サーバーのウイルス定義は LiveUpdate か .xdb ファイルを使用して更新する必要があります。
- LiveUpdate
シマンテックの LiveUpdate サーバーにクライアントやサーバーからアクセスし、ウイルス定義ファイルをダウンロードして自動的に更新を行います。
社内 LiveUpdate サーバーを構築した場合は、すべてのシマンテックエンタープライズ製品の LiveUpdate の接続先を社内 LiveUpdate サーバーに向けることができます。この構成は、複数のシマンテック製品を導入しており、ファイアウォールなどで外部へのアクセスが厳しく制限されている環境などで有効です。
- .xdb ファイルのコピー
.xdb ファイルは、シマンテックの Web サイトや FTP サイトで提供されています。ダウンロードした .xdb ファイルを一次サーバーの所定のフォルダにコピーすることで、そのコンピュータ上のウイルス定義ファイルを最新版に更新することができます。.xdb ファイルを使用してクライアントのウイルス定義を更新することはできません。
- Intelligent Updater
Intelligent Updater は、.xdb ファイルと同様にシマンテックの Web サイトや FTP サイトで提供されています。ダウンロードしたプログラムを実行することで、そのコンピュータ上のウイルス定義ファイルを最新版に更新することができますが、クライアントやクライアントの所属していない二次サーバーの更新にのみ使用することができます。
それぞれの更新方法の詳細に関しては以下の各項目をご参照ください。
更新方法 1: ウイルス定義転送方式 (VDTM)
VDTM を使用すると、マスター一次サーバーと呼ばれるネットワーク上の1台の SAVCE サーバーのウイルス定義ファイルを更新するだけで、完全に自動的にネットワーク上の SAVCE コンピュータのウイルス定義ファイルを更新することができます。VDTM の設定方法に関しては以下の文書をご参照ください。
SAVCE でウイルス定義転送方式 (VDTM) を使用する方法 -- 文書番号: 20021202042453949
注意: VDTM は一次サーバーから二次サーバー、親サーバーからクライアントにウイルス定義を配信する手段であり、シマンテックサイトからウイルス定義ファイルを取得する手段ではありません。更新方法 2 または 更新方法 3 のいずれかの手段でマスター一次サーバーのウイルス定義ファイルを更新してから、サーバーグループ内のコンピュータのウイルス定義を更新するためにのみ使用されます。
更新方法 2: LiveUpdate
LiveUpdateは、インターネット上のシマンテック社のサーバーに接続するプログラムで、最新のウイルス定義ファイルをダウンロードして自動的にインストールすることができます。この機能は、Symantec System Center (SSC) コンソール上や SAVCE メイン画面上から実行することができます。また、定期的に LiveUpdate が実行されるように設定することもできます。
- SAVCE メイン画面から LiveUpdate を実行する方法:
- SAVCE メイン画面を起動する。
- 右側の画面で、[LiveUpdate] ボタンをクリックする。
- 画面の指示にしたがって最新版のウイルス定義ファイルをダウンロードする。
- SSC コンソールから LiveUpdate を実行する方法:
注意: SAVCE 9.x 以降では、SSC 上からサーバー、クライアントに対して LiveUpdate を実行することができますが、SAVCE 8.x は一次サーバーに対してのみ LiveUpdate を実行することができます。
- SSC コンソールを起動する。
- SAVCE 一次サーバーを右クリックする。
- [すべてのタスク] - [Symantec AntiVirus] - [ウイルス定義ファイルマネージャ] を選択する。
- [サーバーがウイルス定義の更新版を取得する方法] のグループボックス内で、アクティブになっている [設定] ボタンをクリックする。
- [今すぐに更新] ボタンをクリックする。
- 一次サーバー上で、LiveUpdateがバックグラウンドで実行されます。
注意: LiveUpdate を実行したときの接続先を変更することで、社内 LiveUpdate サーバーにアクセスして LiveUpdate を実行することができます。詳細に関しては以下の文書をご参照ください。
LiveUpdate 管理ユーティリティを使用して Symantec Client Security の社内 LiveUpdate を設定する方法 -- 文書番号: 20020926010318949
更新方法 3: .xdb ファイルのコピー
シマンテックの Web サイトからダウンロードした .xdb ファイルを SAVCE サーバーのインストールされたコンピュータの所定のフォルダにコピーすることで、ウイルス定義ファイルを更新することができます。コピーされた .xdb ファイルは SAVCE のサービスによって自動的に取り込まれます。
- 以下の URL にアクセスする。
http://www.symantec.com/region/jp/sarcj/download/jp/JP-SAVCE.html
- .xdb 形式のファイルをダウンロードする。

注意: Internet Explorer をご使用の場合、ダウンロードしたファイルに自動的に .zip の拡張子が付けられる場合があります。この場合は .zip の拡張を削除してください。この現象に関する詳細は以下の文書をご参照ください。
Symantec Security Response の Web サイトから .xdb や .vdb をダウンロードすると .zip の拡張子が追加される -- 文書番号: 20021202235529949
- ダウンロードした .xdb ファイルを一次サーバーの以下の各フォルダにコピーする。
- Windows SAVCE 親サーバー:
C:\Program Files\SAV
または
C:\Program Files\Symantec AntiVirus
- Windows SCS 1.x/2.x 親サーバー:
C:\Program Files\SAV
または
C:\Program Files\Symantec AntiVirus
- Windows SCS 3.x 親サーバー:
C:\Program Files\SAV\Symantec AntiVirus
または
C:\Program Files\Symantec Client Security\Symantec AntiVirus
- NetWare 親サーバー:
SYS:\SAV
注意:
- xdb ファイルのファイル名は、ウイルス定義の日付を表しています。詳細に関しては以下の文書をご参照ください。
.VDB、.XDB ファイルの命名規則に関して -- 文書番号: 20021203011341949
- .xdb ファイルを使用して SAVCE サーバーのウイルス定義ファイルを更新すると、ウイルス定義転送方式 (VDTM) でウイルス定義を配信するときに差分の更新が可能になります。
- .xdb ファイルを SAVCE クライアントに直接コピーした場合、ウイルス定義は正しく更新されない場合があります。
更新方法 4: Intelligent Updater
Symantec Security Response の Web サイトから、Intelligent Updater 形式のウイルス定義をダウンロードしてインストールすることができます。Windows コンピュータをご使用の場合は、ダウンロードしたインストールプログラムをコンピュータ上で実行するだけでウイルス定義ファイルが更新されます。
注意:
- Netware サーバー上のウイルス定義ファイルを更新する場合は、.xdb ファイルをダウンロードする必要があります。詳細に関しては .xdb ファイルのコピー の項目をご参照ください。
- 一次サーバーや、配下にクライアントの所属している SAVCE サーバーのウイルス定義ファイルを更新する場合、更新方法 3: の .xdb ファイルのコピーを実行してください。Intelligent Updater を使用して SAVCE サーバーのウイルス定義を更新すると、ウイルス定義転送方式 (VDTM) に使用される差分情報が消失します。このため、配下のクライアントに VDTM でウイルス定義ファイルを配布することができなくなります。
Intelligent Updater を使用してウイルス定義ファイルを更新する方法:
- 以下の URL にアクセスする。
http://www.symantec.com/region/jp/sarcj/download/jp/JP-SAVCE.html
- yyyymmdd-rrr-x86.exe 形式のウイルス定義ファイルをダウンロードする。

- ダウンロードしたファイルをダブルクリックして実行する。
参考情報
NAVCE 7.x をご使用の場合は以下の文書をご参照ください。
NAVCE のウイルス定義ファイルを更新する方法 -- 文書番号: 20020223162937949
文書番号(ID): 20021226094520949
最終更新日: 2007/05/02
作成日: 2002/12/25
OS: All Supported
製品: Symantec AntiVirus Corporate Edition 10.x, Symantec AntiVirus Corporate Edition 8.x, Symantec AntiVirus Corporate Edition 9.x